<妄想シリーズ3>導かれし者たち(第5章中編) [妄想シリーズ]
どうも、わたしです。
ジェフをモチーフに、
ドラゴンクエスト風に妄想していくこのシリーズ、
最終章第5章の中編です。
ここまでの話を読んでいない方はこちらからどぞ。
<妄想シリーズ3>戦士タケウチの冒険(第1章)
<妄想シリーズ3>やんちゃ王子コウタ、武者修行の旅にでる(第2章)
<妄想シリーズ3>ぶきっちょ武器屋オローイ、北国から冒険に出る(第3章)
<妄想シリーズ3>モンバーン(門番)兄弟グピ・タクオ、大事なものを守りぬけ!!(第4章前編)
<妄想シリーズ3>モンバーン(門番)兄弟グピ・タクオ、大事なものを守りぬけ!!(第4章後編)
<妄想シリーズ3>導かれし者たち(第5章前編)
<第5章 導かれし者たち(中編)
ここは、ジェフ王国の訓練場のひとつ、マイハマ訓練場。
ここで、キヤマー師父の指導の下、
ショウ、グピ、サトシ、
そしてキヤマー師を迎えに行っていた戦士タケウチが、
訓練に励んでいた。
キヤマー師の指導は、
厳しいながらも愛があり、
彼らは、メキメキと力を付けていっていた。
そんな訓練も終えた夕方であった。
ショウ「あー、今日も訓練疲れたー。でも、これからどこか遊びに行こうよ。」
グピ「ここマイハマは、遊技場もいっぱいある街だしなあ。たまには行って見るか。」
ショウ「マイハマといえば、”カジノ”だよ!!カジノに行ってみよう。」
(注:この世界のカジノは、遊戯性の高いゲーセンのような存在です)
マイハマの街は、大都市トウキョウ王国に接した、ジェフ王国の国境付近にあり、
華のある街であった。
”ミッフィーマウス”というキャラクターを中心にした”デゼニランド”という遊園地があり、
その中にはカジノもあった。
ショウとグピがカジノに下りていくと、
大きな男が一生懸命スロットをやっているのを見つけた。
大きな男「(パンパンパン(スロットを押す音))7そろえ!!あー、だめだあ。」
グピはその男の所へ歩いていく。
グピ「おい!!なにやってんだ、こんなところで。」
大きな男が振り帰ると、
その男は、
グピの弟、タクオだった。
タクオ「兄貴!!生きてナニワ王国から帰れたのか。よかった!!」
タクオは続けた。
タクオ「(申し訳なさそうに)・・・・・・・・・・・ちょうどいいところに来たよ。実は大手門まで帰るお金をスロットですってしまって・・・・・・。いまあそこでスロットやってる背の大きな武器屋さんから借りて最後の勝負をしていたところだったんだ・・・・・・。 頼みます。 お金貸してください!!」
タクオが指差したところには、
北国からの旅の格好をした、長身の異国人が、
やはりスロットを一生懸命たたいていた。
グピ「おい!!そんなことより、タテ先輩は無事に帰れたのか?」
タクオ「タテ先輩は大丈夫。帰国して無事に病院へ送り届けた。タテ先輩に大手門までの交通費を借りたんだけど、それをスロットですっちまって・・・・。困ってたんだ。」
グピ「(ごちん(タクオに拳骨を落とす音))まあ、生きていてよかった。おれとサトシは、今、武道指南のキヤマー師の下で、魔王軍と戦うための訓練を受けているんだ。お前もこい。すぐにキヤマー師のところへ挨拶に行くぞ。」
タクオ「ちょっと待って!!タテさんから伝説の勇者のヒントである”ネズミ”について聞いたんだけど、ここ”マイハマ”のことらしいんだ。キャラクターのミッフィーマウスにかけてのヒントだったらしい。だからここで勇者も探さないと。・・・・・・・・・あと、武器屋さんにお金も返さないと。」
タクオはお金をグピに借りると、
武器屋の元にもって行った。
タクオ「貸してくれてありがとう。北国の話も聞けて楽しかった。」
武器屋オローイ「いえいえ、こちらも楽しかったよ。」
そのとき、
話しているオローイの背中に背負ったリュックに入った、
武器のひとつが、
金属が共鳴するような低い音を響かせ始めた。
”キーン、キーン”
武器屋オローイ「なんだ?この近くにこの伝説の武器の所有者になれる勇者がいる?」
タクオ「どうした?」
武器屋オローイ「実は、わたしは武器屋で、この伝説の武器を、この王国の伝説の勇者に渡すためにやってきた。いま、この武器が共鳴していて、この近くに勇者が居るらしいのだ。」
タクオ「もしかして、オレ??」
オローイは、武器をかざして歩き出すと、
徐々に共鳴は強くなっていく。
”キーン、キーン”
そしてショウの前に来ると、共鳴は強くなった。
武器屋オローイ「どうやら、この武器を使いこなす資格があるのはあなたのようだ。」
ショウ「これは?」
武器屋オローイ「これは、”オリハルコンのレガース”。これはあなたに差し上げます。そして、わたしがあなたにこれの使い方を教えましょう。わたしの武器屋は、アフターサービスまで万全ですから。」
それを見ていたグピは、
考えた。
タテ先輩とキヤマー師の言う、勇者の現れるという”マイハマ”の地で出会った少年は、
伝説の武器にも認められた。
やはり、
ショウが伝説の勇者なのか?
タクオ「兄貴、ひとまず訓練場に連れて行ってくれよ。お腹すいちゃったよ。」
グピ「(ゴチン(拳骨の音))まずは、師父に挨拶をしてからだ。」
マイハマの地に現れたなぞの少年”ショウ”の元に、
あらたに仲間が導かれるように集まってきた。
しかし、ショウとキヤマー師の下に集まった仲間達の実力は、
まだ魔王軍と戦うには心もとないものだった。
果たして、
彼らはジェフ王国を救うことが出来るのか。
過酷な状況にも、
久々に再会を果たした兄弟の笑い声が、
明るく街中に響いていた。
後編に続きます・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
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ここは、ジェフ王国の訓練場のひとつ、マイハマ訓練場。
ここで、キヤマー師父の指導の下、
ショウ、グピ、サトシ、
そしてキヤマー師を迎えに行っていた戦士タケウチが、
訓練に励んでいた。
キヤマー師の指導は、
厳しいながらも愛があり、
彼らは、メキメキと力を付けていっていた。
そんな訓練も終えた夕方であった。
ショウ「あー、今日も訓練疲れたー。でも、これからどこか遊びに行こうよ。」
グピ「ここマイハマは、遊技場もいっぱいある街だしなあ。たまには行って見るか。」
ショウ「マイハマといえば、”カジノ”だよ!!カジノに行ってみよう。」
(注:この世界のカジノは、遊戯性の高いゲーセンのような存在です)
マイハマの街は、大都市トウキョウ王国に接した、ジェフ王国の国境付近にあり、
華のある街であった。
”ミッフィーマウス”というキャラクターを中心にした”デゼニランド”という遊園地があり、
その中にはカジノもあった。
ショウとグピがカジノに下りていくと、
大きな男が一生懸命スロットをやっているのを見つけた。
大きな男「(パンパンパン(スロットを押す音))7そろえ!!あー、だめだあ。」
グピはその男の所へ歩いていく。
グピ「おい!!なにやってんだ、こんなところで。」
大きな男が振り帰ると、
その男は、
グピの弟、タクオだった。
タクオ「兄貴!!生きてナニワ王国から帰れたのか。よかった!!」
タクオは続けた。
タクオ「(申し訳なさそうに)・・・・・・・・・・・ちょうどいいところに来たよ。実は大手門まで帰るお金をスロットですってしまって・・・・・・。いまあそこでスロットやってる背の大きな武器屋さんから借りて最後の勝負をしていたところだったんだ・・・・・・。 頼みます。 お金貸してください!!」
タクオが指差したところには、
北国からの旅の格好をした、長身の異国人が、
やはりスロットを一生懸命たたいていた。
グピ「おい!!そんなことより、タテ先輩は無事に帰れたのか?」
タクオ「タテ先輩は大丈夫。帰国して無事に病院へ送り届けた。タテ先輩に大手門までの交通費を借りたんだけど、それをスロットですっちまって・・・・。困ってたんだ。」
グピ「(ごちん(タクオに拳骨を落とす音))まあ、生きていてよかった。おれとサトシは、今、武道指南のキヤマー師の下で、魔王軍と戦うための訓練を受けているんだ。お前もこい。すぐにキヤマー師のところへ挨拶に行くぞ。」
タクオ「ちょっと待って!!タテさんから伝説の勇者のヒントである”ネズミ”について聞いたんだけど、ここ”マイハマ”のことらしいんだ。キャラクターのミッフィーマウスにかけてのヒントだったらしい。だからここで勇者も探さないと。・・・・・・・・・あと、武器屋さんにお金も返さないと。」
タクオはお金をグピに借りると、
武器屋の元にもって行った。
タクオ「貸してくれてありがとう。北国の話も聞けて楽しかった。」
武器屋オローイ「いえいえ、こちらも楽しかったよ。」
そのとき、
話しているオローイの背中に背負ったリュックに入った、
武器のひとつが、
金属が共鳴するような低い音を響かせ始めた。
”キーン、キーン”
武器屋オローイ「なんだ?この近くにこの伝説の武器の所有者になれる勇者がいる?」
タクオ「どうした?」
武器屋オローイ「実は、わたしは武器屋で、この伝説の武器を、この王国の伝説の勇者に渡すためにやってきた。いま、この武器が共鳴していて、この近くに勇者が居るらしいのだ。」
タクオ「もしかして、オレ??」
オローイは、武器をかざして歩き出すと、
徐々に共鳴は強くなっていく。
”キーン、キーン”
そしてショウの前に来ると、共鳴は強くなった。
武器屋オローイ「どうやら、この武器を使いこなす資格があるのはあなたのようだ。」
ショウ「これは?」
武器屋オローイ「これは、”オリハルコンのレガース”。これはあなたに差し上げます。そして、わたしがあなたにこれの使い方を教えましょう。わたしの武器屋は、アフターサービスまで万全ですから。」
それを見ていたグピは、
考えた。
タテ先輩とキヤマー師の言う、勇者の現れるという”マイハマ”の地で出会った少年は、
伝説の武器にも認められた。
やはり、
ショウが伝説の勇者なのか?
タクオ「兄貴、ひとまず訓練場に連れて行ってくれよ。お腹すいちゃったよ。」
グピ「(ゴチン(拳骨の音))まずは、師父に挨拶をしてからだ。」
マイハマの地に現れたなぞの少年”ショウ”の元に、
あらたに仲間が導かれるように集まってきた。
しかし、ショウとキヤマー師の下に集まった仲間達の実力は、
まだ魔王軍と戦うには心もとないものだった。
果たして、
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久々に再会を果たした兄弟の笑い声が、
明るく街中に響いていた。
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<妄想シリーズ3>導かれし者たち(第5章中編)
<妄想シリーズ3>導かれし者たち(第5章前編) [妄想シリーズ]
どうも、わたしです。
ジェフをモチーフに、
ドラゴンクエスト風に妄想していくこのシリーズ、
とうとう最終章の第5章です。
ここまでの話を読んでいない方はこちらからどぞ。
<妄想シリーズ3>戦士タケウチの冒険(第1章)
<妄想シリーズ3>やんちゃ王子コウタ、武者修行の旅にでる(第2章)
<妄想シリーズ3>ぶきっちょ武器屋オローイ、北国から冒険に出る(第3章)
<妄想シリーズ3>モンバーン(門番)兄弟グピ・タクオ、大事なものを守りぬけ!!(第4章前編)
<妄想シリーズ3>モンバーン(門番)兄弟グピ・タクオ、大事なものを守りぬけ!!(第4章後編)
<第5章 導かれし者たち >
ここは、ジェフ王国の国境付近に位置する街、
”マイハマ”。
隣国で大都市であるトウキョウ王国に接し、
華やかで活気のある街である。
ここにナニワ王国から、
グピとサトシが、
命からがら帰還していた。
グピ「やっとマイハマの街についた。ここはもうジェフ王国の勢力圏。ひと安心だ。」
サトシ「一緒に逃げてきたのがお前じゃなかったら、とっくにやられていただろう。助かった。」
グピ「それはお互い様です。サトシがいなかったらと思うとぞっとします。しかし、タクオとタテ先輩は逃げられただろうか。」
サトシ「そして、一刻も早く勇者を探さなくてはいけないな。ヒントの”ネズミ”とは何のことなんだ。」
そこに見知らぬ男たちが、走ってくる。
警官「待てー!!喰い逃げだ!!そいつを捕まえてくれー!!」
警官が、なぞの少年を追いかけているようだ。
二人はものすごいスピードで走っているが、
少年は余裕で振り切って逃げてしまいそうだった。
サトシ「とまれ!!」
グピ「ここは通さないぞ!!」
正義感の強い2人は、道に立ちふさがる。
なぞの少年「・・・・・・・。(ニヤリ)」
グピ「なにっ!!!」
なぞの少年は、軽いフェイントを入れたかと思うと、
2人の間を軽々と抜き去った。
サトシはナニワ王国の守備隊長、そしてグピは王国の大手門を任せられるモンバーンであり、
突破に対する防御のスペシャリストである。
ケガをしているとはいえ、
少年に正面突破されるなど考えられないことだった。
サトシ「あいつは何者だ!!」
グピ「身体能力がとりわけ凄いわけではなかったんですが・・・。不思議な力を感じました。ひとまず追いかけましょう。」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
なぞの少年「はなせー!!」
道路の向こうのほうで、
逃げていた少年が、
なぞの紳士に首根っこをつかまれ、叫んでいた。
紳士に捕らえられたようだった。
少年の後ろ襟をつかんでつるしあげている紳士は、
警官のところにゆっくりと歩いていくと、
穏やかな口調で話しだす。
紳士「わたしは、新しくジェフ王国の武道指南を任された、キヤマーというものです。」
なぞの少年「はなせー!!はなせよ!!」
警官「捕まえていただいてありがとうございます。さっそくお引き渡しを。」
キヤマー師「この少年だが、処分はわたしに任せてもらえないだろうか。食い逃げのお代はわたしが払うから。」
警官「わかりました。魔王軍に攻められている我が国では、師父の活動には御免状がでていると聞いております。ご指示に従います。」
キヤマー師「ありがとう。この少年は、こちらでしっかり更生指導しますから。」
追いついたグピとサトシも、
その様子を固唾をのんで見守っていた。
なぞの少年「はなせー!!おれはこんなところで捕まるわけにいかないんだ!!」
キヤマー師「なんで喰い逃げなんてしたんだ。話してみろ。」
なぞの少年「おれは、生き延びて魔王軍に復讐するんだ。」
キヤマー師「何?」
なぞの少年「親も家もみんな魔王軍にやられてしまったんだ。おれは喰い逃げしてでも生き延びて、必ず魔王軍に復讐するんだ。」
キヤマー師「・・・・・・・そうか。おれは、そこにあるジェフ王国の訓練施設で武道指南をすることになっている。お前もそこにくるか?」
なぞの少年「でも、おれは復讐を・・・・」
キヤマー師「そこなら飯も食えるし、なにより、魔王軍と戦うための技術をおれが叩き込んでやろう。悪くない話だろう。」
なぞの少年「おれはそんなところには行かない!!」
キヤマー師「いまの警官からお前の処分は任されている。つべこべ言わずに来い!!これは命令だ。」
なぞの少年「・・・・・・わかった。いくよ。行ったら飯をくわせてくれよ。」
グピ「話を立ち聞きしてしまいました。師父殿、わたしたちも連れて行ってくださいませんか?」
キヤマー師「君たちは、その体つきから察するに相当な戦士たちだろう。指導は厳しいものだが、来るか?」
グピ、サトシ「はい!!」
サトシ「その少年は、何者でしょうか。」
キヤマー師「わからん。しかし、何か不思議な力を持っているようだ。君たちもそれを見抜いて、一緒に来る気になったのだろう?わたしは、この街に伝説の勇者が現れるかもしれないという情報を聞いてやってきたのだ。それが誰なのかは、候補を探して1人ずつ鍛え上げればわかることだろう。」
グピ、サトシは、考えていた。
あっさり自分たちを抜き去った少年は、
ジェフ王国を救う存在になるかもしれないと。
それに賭けてみようと。
サトシ「少年、名前は何と言うんだ?」
なぞの少年「おれは”ショウ”だ。」
グピ「そうか。よろしくな、ショウ。」
魔王軍の攻勢は、
次第に激しさを増していく。
しかし、
ジェフ王国の国境の地で、
不思議な力を秘めた少年のもとに、
導かれるように戦士たちと、
彼らに技を授ける師父が徐々に集まりだしていた。
少年は何者であるのか。
そして、他の戦士たちは魔王軍に立ち向かえるのか。
キヤマー師は、
静かな目で、少年と戦士たちを見つめていた。
彼だけに、行く末が見えているかのようだった。
中編に続く・・・・・・・・・・・・・・・・・
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<妄想シリーズ3>導かれし者たち(第5章前編)
<妄想シリーズ3>導かれし者たち(第5章中編)
ジェフをモチーフに、
ドラゴンクエスト風に妄想していくこのシリーズ、
とうとう最終章の第5章です。
ここまでの話を読んでいない方はこちらからどぞ。
<妄想シリーズ3>戦士タケウチの冒険(第1章)
<妄想シリーズ3>やんちゃ王子コウタ、武者修行の旅にでる(第2章)
<妄想シリーズ3>ぶきっちょ武器屋オローイ、北国から冒険に出る(第3章)
<妄想シリーズ3>モンバーン(門番)兄弟グピ・タクオ、大事なものを守りぬけ!!(第4章前編)
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<第5章 導かれし者たち >
ここは、ジェフ王国の国境付近に位置する街、
”マイハマ”。
隣国で大都市であるトウキョウ王国に接し、
華やかで活気のある街である。
ここにナニワ王国から、
グピとサトシが、
命からがら帰還していた。
グピ「やっとマイハマの街についた。ここはもうジェフ王国の勢力圏。ひと安心だ。」
サトシ「一緒に逃げてきたのがお前じゃなかったら、とっくにやられていただろう。助かった。」
グピ「それはお互い様です。サトシがいなかったらと思うとぞっとします。しかし、タクオとタテ先輩は逃げられただろうか。」
サトシ「そして、一刻も早く勇者を探さなくてはいけないな。ヒントの”ネズミ”とは何のことなんだ。」
そこに見知らぬ男たちが、走ってくる。
警官「待てー!!喰い逃げだ!!そいつを捕まえてくれー!!」
警官が、なぞの少年を追いかけているようだ。
二人はものすごいスピードで走っているが、
少年は余裕で振り切って逃げてしまいそうだった。
サトシ「とまれ!!」
グピ「ここは通さないぞ!!」
正義感の強い2人は、道に立ちふさがる。
なぞの少年「・・・・・・・。(ニヤリ)」
グピ「なにっ!!!」
なぞの少年は、軽いフェイントを入れたかと思うと、
2人の間を軽々と抜き去った。
サトシはナニワ王国の守備隊長、そしてグピは王国の大手門を任せられるモンバーンであり、
突破に対する防御のスペシャリストである。
ケガをしているとはいえ、
少年に正面突破されるなど考えられないことだった。
サトシ「あいつは何者だ!!」
グピ「身体能力がとりわけ凄いわけではなかったんですが・・・。不思議な力を感じました。ひとまず追いかけましょう。」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
なぞの少年「はなせー!!」
道路の向こうのほうで、
逃げていた少年が、
なぞの紳士に首根っこをつかまれ、叫んでいた。
紳士に捕らえられたようだった。
少年の後ろ襟をつかんでつるしあげている紳士は、
警官のところにゆっくりと歩いていくと、
穏やかな口調で話しだす。
紳士「わたしは、新しくジェフ王国の武道指南を任された、キヤマーというものです。」
なぞの少年「はなせー!!はなせよ!!」
警官「捕まえていただいてありがとうございます。さっそくお引き渡しを。」
キヤマー師「この少年だが、処分はわたしに任せてもらえないだろうか。食い逃げのお代はわたしが払うから。」
警官「わかりました。魔王軍に攻められている我が国では、師父の活動には御免状がでていると聞いております。ご指示に従います。」
キヤマー師「ありがとう。この少年は、こちらでしっかり更生指導しますから。」
追いついたグピとサトシも、
その様子を固唾をのんで見守っていた。
なぞの少年「はなせー!!おれはこんなところで捕まるわけにいかないんだ!!」
キヤマー師「なんで喰い逃げなんてしたんだ。話してみろ。」
なぞの少年「おれは、生き延びて魔王軍に復讐するんだ。」
キヤマー師「何?」
なぞの少年「親も家もみんな魔王軍にやられてしまったんだ。おれは喰い逃げしてでも生き延びて、必ず魔王軍に復讐するんだ。」
キヤマー師「・・・・・・・そうか。おれは、そこにあるジェフ王国の訓練施設で武道指南をすることになっている。お前もそこにくるか?」
なぞの少年「でも、おれは復讐を・・・・」
キヤマー師「そこなら飯も食えるし、なにより、魔王軍と戦うための技術をおれが叩き込んでやろう。悪くない話だろう。」
なぞの少年「おれはそんなところには行かない!!」
キヤマー師「いまの警官からお前の処分は任されている。つべこべ言わずに来い!!これは命令だ。」
なぞの少年「・・・・・・わかった。いくよ。行ったら飯をくわせてくれよ。」
グピ「話を立ち聞きしてしまいました。師父殿、わたしたちも連れて行ってくださいませんか?」
キヤマー師「君たちは、その体つきから察するに相当な戦士たちだろう。指導は厳しいものだが、来るか?」
グピ、サトシ「はい!!」
サトシ「その少年は、何者でしょうか。」
キヤマー師「わからん。しかし、何か不思議な力を持っているようだ。君たちもそれを見抜いて、一緒に来る気になったのだろう?わたしは、この街に伝説の勇者が現れるかもしれないという情報を聞いてやってきたのだ。それが誰なのかは、候補を探して1人ずつ鍛え上げればわかることだろう。」
グピ、サトシは、考えていた。
あっさり自分たちを抜き去った少年は、
ジェフ王国を救う存在になるかもしれないと。
それに賭けてみようと。
サトシ「少年、名前は何と言うんだ?」
なぞの少年「おれは”ショウ”だ。」
グピ「そうか。よろしくな、ショウ。」
魔王軍の攻勢は、
次第に激しさを増していく。
しかし、
ジェフ王国の国境の地で、
不思議な力を秘めた少年のもとに、
導かれるように戦士たちと、
彼らに技を授ける師父が徐々に集まりだしていた。
少年は何者であるのか。
そして、他の戦士たちは魔王軍に立ち向かえるのか。
キヤマー師は、
静かな目で、少年と戦士たちを見つめていた。
彼だけに、行く末が見えているかのようだった。
中編に続く・・・・・・・・・・・・・・・・・
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<妄想シリーズ3>導かれし者たち(第5章中編)
ジェフを一生懸命応援してるあなたは素敵です<妄想ショートショートシリーズ> [妄想シリーズ]
どうも、わたしです。
えーと、バンアレン帯・・・・、
じゃなくて、
バレンタインデーですねえ(日付かわったけど)。
わたしはあんまり縁がありませんが、
せっかくなので、
お祭りしようじゃないか、
ということで、妄想します。
3タイプの女性からチョコをもらうシチュエーションを考えます。
全部、一生懸命頑張っている”ジェフサポ達”の、
熱い姿に淡い気持ちを抱いている女の子から、
チョコを貰うシーンだと思って読んでください。
<妄想1 いつも頑張ってるから・・・、これあげるよ!!>
(妄想出演:剛力彩芽、設定:幼なじみ)
彩芽「今日は、ちばぎんのチケット買いに行くのに付き合ってくれてありがとね。」
チケットを12JEFに買いに行った帰り道、フクアリ前の並木道を歩きながら、彩芽が言った。
彼女は、何かちょっと照れくさそうに、
誰もいない広場で、
ひらひらしながら、はしゃいでいたが、
こっちに戻ってきて、言った。
彩芽「はい、これ。」
彩芽は、チョコを照れくさそうに差し出した。
彩芽「いつもジェフの応援、付き合ってくれてアリガト。とっても頑張って応援してくれてるから・・・・。だからこれあげるよ!!」
彩芽はそう言ってチョコを押しつけると、
恥ずかしいのか、顔を見せないように、
また、ひらひらしながら、広場の方へ戻っていった。
いつもの3割増しではしゃいでいる彩芽は、
照れくさそうにしながらも、明るい笑顔で、
ひらひら踊っていた。
普段は見せないそんな照れくさそうな表情に、
ちょっとドキッとした、ボクでした。
妄想1 Fin
参考ようつべ
<妄想2 頑張って応援しないんだったら返しなさいよ!!>
(妄想出演:吉高由里子、設定:ツンデレ友達)
由里子「こんな寒い日に、チケット買うの付き合ってあげたんだから、感謝しなさいよ!!」
12JEFにちばぎんカップのチケットを買いに行った帰り、
由里子は言った。
本当は、自分が行きたいのに、
意地を張って言えなさそうだから、
誘ってあげたのだ。
由里子「ハイ、これ」
由里子は突然チョコを差し出す。
由里子「ちばぎんカップの応援でエネルギー使うから、いまのうちから食べときなさいよ!!・・・・・・・・・違うわよ、なんも深い意味なんかないわよ。頑張って応援しないんだったら今のうちに返しなさいよ!!」
由里子は、ちょっと怒った口調をしつつも、真っ赤な顔をしていた。
ホワイトデーよりはだいぶ早いけど、
開幕戦のチケットも2枚買っておいてあげよう。
一緒に買いに来ないと、怒られるかな・・・・・・
妄想2 Fin
参考ようつべ
<妄想3 一生懸命応援する姿が・・・素敵でした>
(妄想出演:杏、設定:真面目っ子な後輩)
杏「すみません、こんなところに呼び出して・・・。お忙しかった・・・・ですよね?」
後輩の杏は、ちょっと申し訳なさそうに話した。
普段おとなしくて真面目な感じのその後輩とは、あまり話したこともなく、
淡い好意を持っていたボクは、
呼び出されて、びっくりしていた。
杏は、かなり真剣な顔で、うつむきながら話し始めた。
杏「驚かないで聞いてください。去年、職場みんなで行ったジェフの観戦の時、一生懸命応援する先輩のこと、素敵だって思いました。これ受け取ってください!!」
うつむきながら差し出した手には、
チョコと、ちばぎんカップのチケットが2枚添えられていた。
ぼくが受け取ると、
杏「・・・・・失礼します。お時間いただいてすいませんでした。」
恥ずかしさも限界に達したのか、
お辞儀をすると、走って職場に戻ってしまった。
真面目な彼女がよっぽど勇気を振りしぼったんだろう。
チケットを2枚とも渡してしまったら、自分の分が無くなってしまうのに。
うん、今日はとても頑張って、テンパっていそうだから、
明日、チケットを渡しながら、ちばぎんカップに一緒に行くよう誘ってみよう。
ぼくのポケットに入っている、誘おうと買ってあったチケットを渡しながら・・・・・・
妄想3 Fin
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いい夢みろよ!!
あばよ!!
by nuruinu (慎吾ちゃん風に)
えーと、バンアレン帯・・・・、
じゃなくて、
バレンタインデーですねえ(日付かわったけど)。
わたしはあんまり縁がありませんが、
せっかくなので、
お祭りしようじゃないか、
ということで、妄想します。
3タイプの女性からチョコをもらうシチュエーションを考えます。
全部、一生懸命頑張っている”ジェフサポ達”の、
熱い姿に淡い気持ちを抱いている女の子から、
チョコを貰うシーンだと思って読んでください。
<妄想1 いつも頑張ってるから・・・、これあげるよ!!>
(妄想出演:剛力彩芽、設定:幼なじみ)
彩芽「今日は、ちばぎんのチケット買いに行くのに付き合ってくれてありがとね。」
チケットを12JEFに買いに行った帰り道、フクアリ前の並木道を歩きながら、彩芽が言った。
彼女は、何かちょっと照れくさそうに、
誰もいない広場で、
ひらひらしながら、はしゃいでいたが、
こっちに戻ってきて、言った。
彩芽「はい、これ。」
彩芽は、チョコを照れくさそうに差し出した。
彩芽「いつもジェフの応援、付き合ってくれてアリガト。とっても頑張って応援してくれてるから・・・・。だからこれあげるよ!!」
彩芽はそう言ってチョコを押しつけると、
恥ずかしいのか、顔を見せないように、
また、ひらひらしながら、広場の方へ戻っていった。
いつもの3割増しではしゃいでいる彩芽は、
照れくさそうにしながらも、明るい笑顔で、
ひらひら踊っていた。
普段は見せないそんな照れくさそうな表情に、
ちょっとドキッとした、ボクでした。
妄想1 Fin
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<妄想2 頑張って応援しないんだったら返しなさいよ!!>
(妄想出演:吉高由里子、設定:ツンデレ友達)
由里子「こんな寒い日に、チケット買うの付き合ってあげたんだから、感謝しなさいよ!!」
12JEFにちばぎんカップのチケットを買いに行った帰り、
由里子は言った。
本当は、自分が行きたいのに、
意地を張って言えなさそうだから、
誘ってあげたのだ。
由里子「ハイ、これ」
由里子は突然チョコを差し出す。
由里子「ちばぎんカップの応援でエネルギー使うから、いまのうちから食べときなさいよ!!・・・・・・・・・違うわよ、なんも深い意味なんかないわよ。頑張って応援しないんだったら今のうちに返しなさいよ!!」
由里子は、ちょっと怒った口調をしつつも、真っ赤な顔をしていた。
ホワイトデーよりはだいぶ早いけど、
開幕戦のチケットも2枚買っておいてあげよう。
一緒に買いに来ないと、怒られるかな・・・・・・
妄想2 Fin
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<妄想3 一生懸命応援する姿が・・・素敵でした>
(妄想出演:杏、設定:真面目っ子な後輩)
杏「すみません、こんなところに呼び出して・・・。お忙しかった・・・・ですよね?」
後輩の杏は、ちょっと申し訳なさそうに話した。
普段おとなしくて真面目な感じのその後輩とは、あまり話したこともなく、
淡い好意を持っていたボクは、
呼び出されて、びっくりしていた。
杏は、かなり真剣な顔で、うつむきながら話し始めた。
杏「驚かないで聞いてください。去年、職場みんなで行ったジェフの観戦の時、一生懸命応援する先輩のこと、素敵だって思いました。これ受け取ってください!!」
うつむきながら差し出した手には、
チョコと、ちばぎんカップのチケットが2枚添えられていた。
ぼくが受け取ると、
杏「・・・・・失礼します。お時間いただいてすいませんでした。」
恥ずかしさも限界に達したのか、
お辞儀をすると、走って職場に戻ってしまった。
真面目な彼女がよっぽど勇気を振りしぼったんだろう。
チケットを2枚とも渡してしまったら、自分の分が無くなってしまうのに。
うん、今日はとても頑張って、テンパっていそうだから、
明日、チケットを渡しながら、ちばぎんカップに一緒に行くよう誘ってみよう。
ぼくのポケットに入っている、誘おうと買ってあったチケットを渡しながら・・・・・・
妄想3 Fin
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