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スペースを意識した考えるサッカー【2013年ちばぎんカップvs柏戦@日立柏】 [レポート(2013)]

ジェフ3-0柏



どうも、わたしです。




ジェフは、いいゲームしましたねえ。



メンバーもまだ固まってないでしょうし、

柏という強豪相手には、チグハグな感じになってしまうかと思っていましたが、



想像以上に連携が取れていましたし、

勝つ意識でゲームを作っていたように思いました。



天皇杯王者に勝ったことは、

開幕に向け、勢いのつく勝利になったのではないでしょうか。



流れを簡単に振り返ります。


序盤、柏がピッチを大きく使いペースを握るが、ジェフのディフェンスがしっかり戻っており、逆にカウンターからジェフのペースに移っていく。19分、カウンターから左ジャイールのクロスにヨネが飛び込みヘッド、先制に成功した。前半は柏陣内に大きくスペースがあり、ジェフのパスがつながりペースを握る前半であった。後半に入り、柏が3バックから本来の4バックに戻したことから、サイドでの起点が作りにくくなるとともに、スペースが小さくなり、両軍守備陣をしっかり敷き、拮抗する展開になった。ジェフはがっちり守備をしつつ、61分にCKの流れからヨネが決め、71分には中央からサイドにふり、圭二からのクロスにナムが飛び込み、加点。終盤はレイソルの猛攻にさらされるもゴール前では自由を与えず、3-0での勝利となったゲームでした。


思うところを書いていきます。



①マークを外してパスを出す動き、外してもらう動きが活発に



ジェフが、昨年と比べ全体的に意識しているのが、

スペースについてだと思います。



攻撃においては、スペースをどう作り、どうスペースを使うかという部分でしょうし、

守備においては、スペースを与えないというところを意識しているように思います。



まず、攻撃について。



ジェフは昨期と比べ、

選手がスペースに動いて受ける動きが活発になっていると思います。



さらに、ボールを持っている選手も、

相手が寄せてきても、



昨期はあまり見られなかった”ドリブル”で空いているスペース側に動き、

マークを外してからパスを出したり、



寄せが甘ければ、

ドリブルでそのままボールを運ぶ選択をし、



ドリブルでスペースをつき、

前へ運ぶ意識があったと思います。



これにより、

昨期は多く見られた、後ろでパスをまわし時間をかけることが減り、



どんどん縦にチャレンジするとともに、

攻守の切り替えを早く、相手の守備陣形が戻る前に攻撃ができていると思います。



ドリブルで動いて、相手が崩れ、

崩れてできたスペースに、受ける選手が動いてきて、そこにボールが入る、



この一連の流れが続いていくことにより、

よどみない、”人もボールも動くサッカー”が組み上がっていく印象です。



その意識がでているのが、

1点目、3点目で、



ジャイールのクロスは、相手DFの前のスペースに入れられているのに対して、

ヨネはそのスペースに走り込んで、ヘッドであわせ、点を奪っていますし、



圭二のクロスも、GKとCBの間の狭いスペースにあげて、

そこにナムが飛び込んであわせています。



そのほか中盤のつなぎにおいても、

選手が動いて、スペースに入ってマークを外して受けるので、



後ろ向きで相手ディフェンスを背負うのではなく、前を向いて受けられるケースが多く、

そのまま前を向いてチャレンジするケースも目立ちました。



そんな”人もボールも動く”このサッカーは、

ジェフらしいサッカーではないでしょうか。



ただし、このサッカーには、

頭とスタミナを使います。



どう動くとどう相手が崩れ、味方はどこにパスを出してくるからどこに動けばいいのか、

常に考え、判断しないといけないでしょうし、



動いたところでミスがでれば、定位置を外れているので、他選手はカバーのことを考えて動かなければいけないですし、

ミスした選手も、急いで守備に戻らなくてはいけません。



全員に判断をし続けることと、

攻めたり戻ったり、カバーしたりに、スタミナを要求される戦術だと思います。




それでも、このゲームでは、相手守備陣の間にスッと動く細かい動きもあるし、

ヨネとヤザのポジションチェンジ、勇人の飛び出しや、竹内のオーバーラップなど、大きな動きもあり、



スペースを作るためには、

活発に動いたなと思います。



課題として注目したいのは、

相手がドン引きで、スペースをまったく無くしてくるようなケースです。




そういったケースにも対策を進め、試合を重ねるたびに、どんどん連携や意識を高め、

スペースを意識した試合展開をどんどん作っていってほしいなあと思います。






②守備でもスペースを意識した動き



攻撃について前述しましたが、

守備についても、スペースを意識しているように感じました。



昨期までの守備は、前線で攻撃を厚く行うため守備の人数が少なく、

少ない人数で時間をかけさせ、人数がそろったらがっちりプレスをかけるような印象でしたが、



今期はまず守備位置に大まかに全体が戻り、

ボールホルダーへ寄せるプレスであったように思います。



ただし決して引き気味でもなく、

前からも積極的にプレスに行きますし、ガチガチに守りを固めるわけではない感じ。



相手のボールホルダーにチェックに行くのは1~2人で、

自由にはさせないという感じです。



そして、守備の意識として感じるのは、

要所にスペースを与えないこと。



やや内側に締め、サイドにはスペースを与えてはいますが、

中央には入れさせないという意識を感じるとともに、



ラインとラインの間のスペースにボールが入ったとしても、

相手選手よりも守備が早く寄せられるよう、意識をして陣を張っているように感じました。



これにより、中央や、特にバイタルで相手に前を向いて自由にさせることが少なく、

18本のシュートをあびながらも、相手には自由が無く、怖い場面は少なかったと思います。



ここでも、

判断の早さとスタミナが重要で、



しっかり陣に戻らないといけないスタミナと、

一人が抜かれると陣形が大きく崩れ、良さが失われるため、

抜かれないために何をすべきかという判断を常にしなければいけないでしょう。



しかし、柏相手にゼロで抑えたというのは、

かなり自信につながること。



今期もJ2最少失点を継続していきたいところです。




③ナムくん、キムくん、初実戦で合格点



長くなったので簡単に書きますが、

大学から新加入の、ナムくん、キムくんが、

合格点となる活躍であったと思います。



ナムは、トップ下からFWに近い位置でプレーし、

前半から決定的なシュートにからむとともに、



後半は、相手のシステムが変わったことから中央で収め、

起点となる動きもでき、



得点もあげるという、

上出来だったと思います。




キムくんは、本来のポジションではない右SBに入りましたが、

ジェフのポジションが全体的に内に寄っていたこともあり、

かなり守備に貢献したと思います。



対面は、ジョルジワグネルで、相手の攻撃キーマンの一人ですが、

ヨネと連携しながら、五分五分に渡り合ったんじゃないでしょうか。



この活躍により、



兵働、町田、大塚、大介、ケンペス、ジャイール、ヤザなど、

もともと激戦区のトップ下にも、



峻希、大岩という昨年結果を残している選手のがっちりいる、

SBにも、


新たなレギュラー争いが生まれたなあと思います。




ジェフは、しっかり逸材を集めてきました。



ナムくん、キムくんともに、

凄い選手になって、


パクチソンみたいに海外とか行かなくていいので、

長くジェフにいてほしいものです。




さて、ジェフは、

ちばぎんカップで宿敵レイソルを破り、勝利をあげた。



この勝利はレイソルの動きが悪かったことも、

一つの要因であるだろうが、



伝統あり注目されるこの大会で、天皇杯王者を大差で破ったことにより、

多くのJ2チームにマークされるチームの一つになったであろう。



しかし、マークされていても、動じず、

選手それぞれが考え、崩していけるサッカーが作られていくに違いない。




考えて走り、そして走り勝っていくのは、

ジェフらしい勝ち方。



何としてもこのスタイルをモノにし、

目標をつかみ取ってほしい。



90分間、そして、長いリーグ戦を、

考え続け、そして走り抜こう。



その先に、栄光が待っている、

さあ、開幕だ。



がんばれ、ジェフユナイテッド。



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コメント 2

はっすぃ〜

nuruinuさん、こんにちは。

コンディションの差はあるのでしょうが、ジェフの選手はよく動けてましたね。
新戦力も当たりっぽいし、開幕が待ち遠しい。

今回のように谷澤を1列目で使うとなるとゼロトップのような形になるので、2列目やボランチのスペースへ入る動きが大事ですね。
運動量も求められるから、交替選手の使い方など監督の手腕が求められます。
淳さんになってスタメン固定化を心配してましたが、あのサッカーをやるとなるとバックアップメンバーも大事になってくるでしょうから、チーム全員が闘う意識を持って総力戦でシーズンを乗り切ってほしいですね。

あとはケンペスが入った時にどう変わるかも楽しみです。
TGでは点とってるようなので、こちらも期待大です。
by はっすぃ〜 (2013-02-19 13:31) 

nuruinu

>はっすぃ〜さん

こんばんは!!

おっしゃるとおりのゼロトップのサッカーだったですね。スタミナを使う戦術なので、交代や連戦のターンオーバーなど、バックアップメンバーが重要になるように思います。

余談ですが、昨年途中でヤザを左SHを使って、今年はジャイールを獲って、何となく似たタイプの選手を獲ってどういうつもりなんだろうと個人的に思っていましたが、2人ともピッチに入ってこんなにフィットするとは驚きでした。鈴木監督恐るべし。

ケンペスや戸島くんの使い方は気になりますね。ワントップでポスとさせる戦術も併用するような気もしますし、単純にナムが入っていたセカンドストライカーでも2人ともフィットするような気がしてます。

あとは楽しみなのはボランチですよ。兵働のボランチがかなり生きてましたから、兵働含め、サトケン、勇人、慶、大介、ナム、祥でどう組んで行くのか。始動前はアンカーにするんじゃないかと思っていたくらいなので、ここの組み方が一番楽しみです。

早く開幕して欲しいですねえ。俺たちのフクアリなんていわせないようにがんばっていきましょう。

ではでは。
by nuruinu (2013-02-19 23:28) 

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