真面目、真剣、サボらないという強み

どうも、わたしです。



”前とは全く違うチーム、走れば勝てるということがわかった（大分・森島選手）”



新聞に載っていた、大分の森島選手のコメントですが、

降格した3年前と比較してのコメントだそうです。



大分の降格時は、債務問題などが明るみに出ておらず、

ジェフとのゲームに出場していたのは、清武、東、西川、家長、金崎、エジミウソン、フェルナンジーニョなどで、

当時は若手も多いですが、代表クラスのすごい面々であったと思います。



そのメンバーと比較しても、

森島選手は、不安が無いと言い切っているというのは、

今のチームにかなり自身があるということでしょう。




ゲームをやってみてもわかりましたが、

大分というチームは、玉際や競り合いへの執念というのが強く、

サボらず、徹底的に戦ってくるチームだと思います。



それは、田坂監督の、規律とマナーを重んじる厳しい指導から、

豊富な運動量で、最後まで走りきっていくチームを作り上げているそうです。



そんな指導と同時に、田坂監督は、

かなり綿密なスカウティングで相手チーム分析を行うそうで、



試合前の準備に余念がなく、

サボらない姿勢というのがそういうところにも生きているのではないかと思います。



敵ながら天晴れという、

チームではないでしょうか。



ここ2年、

昨年は鳥栖、今年は大分と、

選手層は決して厚くなくとも、

真面目で、真剣で、サボらないチームが、

昇格のひと枠を勝ち取っていると思います。



真面目で、真剣で、サボらないなんて、プロであれば当然と、

思ってしまいがちですが、


森島選手のコメントからは、

それが一流選手たちの中でも、いかに難しいかというのが、

判る気がします。


現に森島選手も、C大阪時代の印象は、

能力は高いけど、動けないしスタミナはないという感じでしたが、

現在はそんな感じは全くなく、CFWとして体を張り、一番の運動量と尽きないスタミナ闘争心で勝負する選手に成長しています。




そして、その、

真面目さ、真剣さ、サボらなさの強さがJ1にも十分通用するというのは、

今年の鳥栖が証明したように思います。



鳥栖は、ユンジョンファン監督の下、

昇格を勝ち取っていましたが、


やはり指導は厳しいようで、

前に記事にも載せましたが、キャンプ時などでは3部練習を決行。


朝6時台から夕方6時ごろまで、

厳しい練習を課しているのだとか。


そして、合宿では、

監督自ら選手達と裸で風呂に共に入り、

裸の付き合いをすることで、強い人間関係を築いているのだとか。



サッカーというのは、能力の高い選手が一般的な選手を全く寄せ付けず華麗なプレーを見せて勝つのが、

すごいような感じがしますけど、


ここ何年か、若い根性のある監督が台頭してきたことで、

やや潮流も変わってきて、


真面目、真剣、サボらないというのを、

叩き込んでいくチームというのも増えているように思います。



それは、まさに、オシム御大が、

ジェフに来てやったことであるというのもあるのかもしれないですが、



選手が走ることで自分たちより個の強いチームをも凌駕していくという、

ワクワクするようなチームが出来上がっていく、

すごいしっくりするチーム作りに思えるのです。



とはいえ、選手達も人間で、

過酷な状況を長期間続けられるかというのは、

逆にモチベーションの低下も出てくるかもしれません。



それをやることによって、

勝てるという、勝利の味を覚えていかないといけないのかもしれません。




ジェフで当てはめると、

この終盤戦、選手達は、

集まって相手チームの分析をすべく映像を見たり、連携を高めるべくミーティングをしたり、

それぞれの選手が相手チームの特徴をイメージし、自分たちのよさを出していけるレベルまでスカウティングが出来ていて、



ゲームへの準備という部分で、

真面目で真剣でサボらない姿勢を感じました。



それが実際に連勝につながったということは、

それをやることにより勝ちにつながるわけで、



毎試合大変でも、意欲をもって続けることが、

出来るのではないかと思っています。



来期以降、脱甘を果たしたジェフは、

より真面目に、真剣に、サボらないという部分を追求する必要があるのかもしれません。



ここ数戦のジェフの姿勢が染み付いているものであれば、

それは心配ないことだと思え、大いに期待してしまいます。



逆に、プレーオフ間近で、

無理してやっていただけで、すぐ忘れてしまうようなら、

大いに心配です。



今期、大分戦のようにいいゲームでも点が取れず、

終盤隙が出たところで、ワンチャンスを決められてしまうケースがあったと思います。



そういう意味では、走りぬけるスタミナを、サボらず作っていくというのも、

必要でしょう。



これはシーズン前のキャンプだけでなく、

その前から体の準備をしていないといけないことなのだと思います。



まだゲームが残っているところでもありますが、

来期のオフシーズンに、どういう体を作ってくるかというところから、

その、真面目で、真剣で、サボらない姿勢というのが、現れてくるように思います。



サボらず走れば勝てる、と、厳しい規律を課され厳しい練習を耐えても、

勝てることに喜びを感じ活き活きと作れるチームが、

出来上がればいいと思います。



われわれサポーターも、

そんな風に、真剣に真面目に取り組んでいるチームを、

応援したくなるものではないかと、思います。



いま、ジェフは十分応援したくなるチームですが、

より応援したくなるチームへ、進化を遂げていって欲しいと思います。



　　　
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