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丁寧さと乱暴さを合わせ持つことはできるのか【2012年J2第25節 vs甲府戦@フクアリ】 [レポート(2012)]

ジェフ0-1甲府




どうも、わたしです。


今節は、ちょっと精神的にダメージを食らうような、

結果でした。


内容の方は、いいジェフらしさも、悪いジェフらしさも、

両方出たゲームだと思います。


ここで悪い方のジェフらしさを消すより、

新しいジェフらしさを増やすことで、伸びていきたい、

そんな提案を書いていこうと思います。



つまり、基本的には方向性は間違っていないけれど、

足りないものは増やしていこうと、そういう考え方でいます。


流れを振り返っていきます。

序盤、ジェフはセカンドボールに食らいつきポゼッションを高めると、甲府陣内に襲いかかる。3分、8分、11分と決定機をつかむなど攻め立てる。甲府は下がり気味に構え防戦するも、15分を過ぎたところから中盤のプレスを強める。すぐの18分左サイドで奪われるとダヴィにボールが渡り、DF二人がかわされ失点。その後は甲府の中盤のプレスで前が向けない状況ができ、ボールを進められないまま前半が終わった。後半に入ると甲府は陣を引き、ほぼジェフのポゼッションで試合が進むが、甲府は中央にスペースを空けず、ゴール前でもマークを外さず、ジェフはサイドからのパスワークはつながるもゴール前ではじき返される展開が続く。ロボの出場も展開を変えられず、シュート数15対3で試合は圧倒するも、敗戦となった試合でした。



思うところを書いていきます。





①丁寧さと乱暴さをあわせ持つことはできるのか


今節のジェフのゲーム内容は、

前半15分まで、

つまり、相手に得点される直前のところまでは、

良かったと思っています。



セカンドボールや相手のパスの入り先に出足よく走り込み、ボールを奪い、

後方の安全エリアにボールを戻して、ジェフのポゼッションを高めるというのは、

やりたいサッカーだと思います。



前半15分までは、甲府がプレスが弱かったので、

ボールを比較的自由に持たせてもらい、

多くの決定機を作りました。




しかし、前半15分を境に、甲府が高い位置でのプレスを強めます。




カウンターを受ける回数が増えると、

すぐの18分に左サイドの高い位置で奪われると、

ダヴィにつながれ、カウンターから失点。



この後は、甲府は無理には攻めずに、

陣をしっかり引き、

プレスをかけず、スペースを与えないやり方に徹し、

ボールの入り先でマークを外さずに、ジェフに前を向かせないことを徹底し、

守りきったような印象です。



ジェフがとっていた戦術の印象を書くなら、

”丁寧”。


丁寧にセカンドボールを抑え、

丁寧につなぎ、

サイドからきれいな形で崩していこうという、

そんな感じを受けました。


しかし、結果的に、

この試合、乱暴な部分が勝敗を分けます。



ダヴィの得点の部分では、

DF2人がしっかりボールにタックルにいっているにもかかわらず、

ボールを強引に前に運ばれ、シュートに持ち込まれました。



ジェフの得点機を見ても、

前半3分は、クロスボールをキーパーがはじいたところに藤田が詰めていったもの、

前半11分は、ヨネが左サイドから中央にドリブルで切れ込み、シュートに持ち込んでいるし、

前半24分には、やはりヨネが左サイドでトラップが前に転がったところから突破し、ラストパスを送って形を作っている、

後半の77分にも、佑昌がドリブルで中央に切れ込んでいることが起点になり、サイドチェンジから武田のクロス、そして再度佑昌がヘッドで合わせている。


どれも、少し乱暴だが、

個人技を絡めているパターンであったと思っている。


ジェフはリカルドロボの補強もあり、

チームとしても、作りたいと思っているのは、

相手のDFに足を出されても、強引にこじ開けてゴールを奪うような、

乱暴な形をうまく作ることだと思います。



しかし、今節、

それがあんまりうまく作れなかった。



丁寧なパス回しと、丁寧なセカンドボール処理からの試合作りは、

今節とてもよかったと思う(丁寧と言っても、そこには、激しい走りとコンタクトがあってですが。)。


強引な乱暴さを、その丁寧さの中でどう活かしていくか、

どう共存させていくかが今後の課題でしょう。



中央で起点になれる選手(藤田、オーロイ、兵働)と、

混戦でもボールキープし切り込める選手(ロボ、ヨネ、深井)らが、

前線で近い位置をとって、前を向けないといけないのではないかと思っています。



今節は、オーロイが不在で、藤田、兵働は中央で激しいマークにさらされていたので、

ゴール前での起点がなく、

ロボ、ヨネ、深井らが前を向いて自由に攻めるという回数も少なかったと思いますが、

起点となる選手と併用することで、うまく機能していくのではないかと思っています。


今節は、藤田がOUTでロボがINという交代となっていましたので、

藤田という起点となる選手がピッチから減り、

結果的にゴール前の収まりどころが減ってしまったように思います。


起点となる選手であれば、藤田、オーロイ、兵働、大塚、也真人という感じでしょうし、

混戦でもボールキープし切り込める選手であれば、ロボ、ヨネ、深井、佑昌、荒田、こっちでも兵働、という感じでしょうか、

起点となる選手と混戦でも持ち込める選手をうまく組み合わせて、

強引にこじ開けられるための連携も高めていってほしいなとおもいます。



②意外であった甲府のがっちり引くという戦術


長くなったので短めに。


甲府のがっちり引いた戦術は、意外でした。


ここ数試合、甲府は下位とのゲームが多かったこともありましたが、

2列目までが攻め上がり、守備は少ない人数でという戦術がほとんどでした。



前回のジェフ戦でも攻める時間が長く、

逆に引いてカウンターの構えをとったのは、ジェフの方でした。


ジェフのホームフクアリでは、

今後、このように、なりふり構わず引いてくる相手も増えてくるのではないかと思います。


前半戦は、多くのチームが真っ向勝負してきましたが、

後半戦は、こじ開けなくてはいけなくなるかもしれませんね。



③右サイドバック山口慶というのは、アリだな


大岩くんのところは、慶くんが入りました。


わたしは、慶くんは好きな選手の一人なので、

大歓迎ですが、

良かったと思います。


クロスも精度よく入れてましたし、

CK時にCBが上がっても、下がってうまく対応もしてくれていました。


後ろにいてくれるので、

勇人が右サイドに顔を出すケースというのも、非常に多かったように思いますし、

良く特徴がでた感じのゲームになったんじゃないでしょうか。


よりゲームを作るようなパスワークに磨きをかけて、

試合展開に絡んでくると、

面白い存在になってくるなと思っています。




さて、ジェフは、

ボール支配を見せる試合をするも、

試合自体は0-1で敗戦となった。


フクアリは1万人を動員し、

後半の応援も最高潮を迎えた中での、

敗戦である。


しかし、ここで下を向いてはいけない。


継続が必要だろう。


選手は、次の試合でもセカンドボールに走る継続が必要だろうし、

サポーターは、熱の入った応援を、持続させなければいけないだろう。


この敗戦に、

われわれの力量が試されている。


敗戦にも、最高潮の力が持続できるようになった時こそが、

首位を維持できる時だろう。


夏が始まったが、

夏の終わりまでには、われわれの力を最高潮で維持できるように、

チームを高めていこう。


首位の椅子は、

貸しておく。


期中に大きな利子と一緒に、

返してもらうまで。


がんばれジェフユナイテッド



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コメント 2

秋津蜻蛉

nuruさん
こんばんは。
うーん、一晩たってもまだ悔しいッス。
甲府の④(この人アンカーだったのかな?)とDFの間に勇人突っ込ませてみたり、ダビィには智竹内ケンタロウで見張ったりと対甲府の準備はしっかりとしていたように感じました(多分)
が、ジェフが1週間積み重ねた準備をあざ笑うかのようなダビィの「個」

……はぁぁ~。

その後はドン引きサッカー。城福さん、してやったりってとこすかねぇ…。

ドン引きされちゃあお手上げ。っつーか先制されちゃあお手上げ。逆転勝ちって一試合だけでしたっけ?数字は正直ですね。

ゴール前に人数かけろ。クロスはあげられてもいいゴール前で跳ね返せ。そのうちロングボールだけになる。

フクアリで岡山がやった守備がいい成功事例になっちゃいましたね。
次はその岡山。オメーらゴリゴリ攻めてこいよ(ハァト)

ドン引きされたら深井ヨネあたりが突っ掛けてファウルもらって働動王か大ちゃんがFKズドン。もしくはCKからオーロイ頭ズドン。

かなぁ……。

なんか愚痴っちゃいました。失礼しました。
by 秋津蜻蛉 (2012-07-24 02:45) 

nuruinu

>秋津蜻蛉さん
おはようございます!!
愚痴全然OKですよ。楽しいことも嫌なこともみんなで共有していきましょう。悔しい時は精いっぱい悔しがります!!

さて、言う通り準備はできていたんですよ。4番(山本)のまわりのスペースに入っていく動きも確かにありました。わたしも意外で甲府の2列目が山本の周辺まで下がって守備していて、スペースが無かったんですよね。甲府は攻撃的で、山本のまわりのスペースはJ2の中でも一番あいているチームだと思っていたんですが、しっかり城福さんに裏を欠かれました。オーロイ不在もその辺からのベンチメンバーの選択だったんじゃないでしょうか。やられました。

また、次の岡山は今チーム状態は不調です。ホームとはいえどういう選択をしてくるのか全く読めません。怖いなー。

秋津さんは、FK狙い撃ちが好きですね。大ちゃん、兵働のFKもそろそろ火を吹いてほしいですね。するどく曲がる弾道でキーパーが一歩も動けないような奴で。

わたしは混戦から押し込むのがお好みなので、CKをキーパーファンブルして混戦の中、竹内が押し込んで倒れながらガッツポーズ!!という妄想でいきます!!

ではでは。
by nuruinu (2012-07-24 09:01) 

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