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大分のジェフ対策とジェフのレベルアップ【2012年J2第16節 vs大分戦@大銀ドーム】 [レポート(2012)]

ジェフ2-0大分


どうも、わたしです。



5連勝中のジェフと、8戦負けなしの大分が、直接対決した今節は、

ジェフの勝利で幕を閉じました。



ここはまだ前半戦ですが、

優勝に向けた大きな大きな試金石となる一勝だと思います。



この一勝を自分達の中でどう位置付けて、

どう活かすか。



これが今期を左右していくことになるんじゃないかと思います。



まず、流れを振り返っていきます。



前半、ジェフ、大分ともに高いライン設定でダイレクトにパスをつないでいき、高い位置でのプレスの応酬となるが、徐々に大分ポゼッションで試合が進行していく。8分には中盤でカットされたショートカウンターからサイドへ振られ、クロスに三平が合わせる決定機をつくられるも、何とか難を逃れる。相手の攻撃が機能しつつある、16分、ジェフは逆にCKを得ると、兵働のボールに智が合わせ先制。これで流れが変わり、ジェフのポゼッションが強まる。大分は早いつなぎにミスが生じ、逆にジェフは奪ったボールをカウンターする展開に。
後半、大分は左サイド中心に攻め攻勢を強めるも、ジェフはしのぐ。73分には佑昌のアーリークロスに藤田がヘッドで合わせ加点し、試合を決めた。ジェフ大分ともに、強いプレスで相手の攻撃を止めて決定機を作らせない中で、少ないチャンスをしっかり生かしたジェフが勝利を挙げた試合となった。



思うところを書いていきたいと思います。



①大分のジェフ対策と、その対応に見るレベルアップ



ジェフは、今節、

かなりの激戦を制したと思います。



両軍とも、高いライン設定で、中盤でボールを激しく奪い合い、

相手に自由に攻撃させないプレーをしていたので、



チャンス自体も少なかったですし、

ボディコンタクトも激しい、走る量も多い、

激戦になったと思います。



その中で、

大分が取っていたと思うジェフ対策が、

割と機能したんじゃないかと思います。



大分がやっていたと思うのは、

①くさびの受け手に対する激しいチェック、

②左サイドからの徹底した攻め

だと思いました。



①のくさびの受け手に対する激しいチェックですが、

ジェフの縦パスの入り先を奪いどころとして設定するやり方だと思います。


ジェフが後方でパスを回し、

縦に一気にパスを入れて、入り先の選手が少し引いてポストする、

そしてスペースの選手へパスを回してボールを勧めていくのが、

ジェフの攻撃の一連の流れ。



大分の守備は、

この時の縦パスの受け手に後ろから激しくチェックし、

後ろから当たって自由にポストさせないとともに、

ポストする選手の後方の見えないところから足を出し、

ボールを押し出して奪うというものです。



これにより前半、多くの場面でボールを相手の高い位置で奪われ、

カウンターを受けることになりました。



ここには2つポイントがあって、

一つは、後ろから来るので守備の選手が見えず、ジェフの選手はあたられる準備ができていないことと、

もう一つは、縦パスの入り先はある程度限定されている(ポストのできる選手に)ので、大分は狙いやすいということではないでしょうか。



町田にも同様なやり方で高い位置でボールを奪われ、

ペースを握られた様に思います。



ポスト役の選手の後ろで網を張っていれば、

ある程度の確立で掛かってきて、

カウンターのチャンスをつくれるので、



大分や町田のように、

プレスができてカウンターができるチームには、

けっこう有効なジェフ対策になってしまうように思います。




②は大分の左サイド攻撃の徹底ですが、

対面するジェフの右サイドバックは、大岩君が五輪代表の関係で抜け、今節はミルジが先発。



本職ではないことから、ポジションの上げ下げが難しいことがあっての相手の戦略だと思います。



大分の左サイドは、イドンミョンと石神で構成されていて、

非常に攻撃的な組み合わせであったことも、

この先方を取ってきた理由でもあります。



大分がここを狙ってくる狙いというのも、かなり的を得ていたように思い、

大分のジェフ対策は、

しっかり研究の上に成り立った、かなり脅威的なものだったと思います。



しかし、結果は、

ジェフの2-0の勝利。




その狙われどころでやられず、

得点を奪っていくというのが、

いまのジェフのレベルアップだと思います。



基本的に、大分の対策である①②ともに、ゴール付近まで進められてしまえば、

ジェフのラインは下がらざるを得なくなり、

ジェフの高いラインでパスをまわしていく、いいところを奪われてしまいます。



これを回避するために、

①のように縦パスを入れなくても、攻撃できるようになってきた”多彩さ”というのが、

ジェフのレベルアップの象徴と言えるんじゃないでしょうか。



この部分というのは、昨日はわたしおお酔っぱらいで録画観戦していたので、

ちょっとあいまいなんですけど、

例えば、

縦パスの入り先が狙われるので、そこを使わずに、

逆サイドへサイドチェンジで振ってから、大分の高いライン設定の裏を突いて、サイドから攻めたり、

相手のパス回しを逆に狙って、高い位置でプレスして奪い、ショートカウンターにより深井のスピードで攻め込んだり、

中盤で立てパスをいれる以外にもいくらでも攻める方法がとれて、



大分がセットプレーに逃げれば、

優秀なキッカー、智略にとんだゴール前の選手、外から狙っているミドルのうまい選手、

ロングスローも投げるし、ゴール前に切り込める選手もいる。



大分は、縦パスの受けの選手を狙うやり方がうまくいっていたのに、

ジェフの多彩な揺さぶりに耐えきれず、先にあっさり失点し、

ジェフが逆に主導権を握ってしまう前半戦だったと思います。



ジェフは、後方でパスを回して、縦に一気に入れていく、そんなサッカーを狙いつつも、

封じられたときに、

他の攻撃方法を通じて、狙った形に持ち直していく、



こういう展開ができるというのは、

ものすごいレベルアップだと思います。



ドラクエでいうと、

戦士で肉弾戦しかできなかったのに、

魔法使いが強力な全体魔法を覚えて、支援をはじめたような感じだと思います。



ここからのジェフに求められるのは、

ドラクエでいうと僧侶の役割。



試合中の疲労回復、内容にあわせたリズムの変更、交代による攻撃力アップ、守備力アップ、

つまり、相手や試合展開に合わせたサッカーをしたりする駆け引きの力、ベンチワーク、

そして、それを可能にする選手のゲームインテリジェンス。



そんなレベルでのサッカーが可能になってくると、

ジェフがゲームを自在にコントロールし、

有利な試合をあっさり獲り、不利な試合をぎりぎりもぎ取れるような、

王者のサッカーができるような気がします。



ドラクエでいえば、

魔法でボス敵のステータスをじわじわ弱めて、

じわじわと絡め取っていくような、そんなパーティになろうというわけです。




どうすればいいかがわかったら、

わたしも明日から監督業ができるかもしれないような、

難しい問題なので、どうするのかまではわかりませんけど、



そんな試合運びができたら、

最高ですね。



というわけで、

長い文章になりましたが、



大事な大分戦に勝利し、

ジェフはいいサッカーができつつあると思いますので、

しっかり応援して優勝目指し、ついていこうと思います。





さて、ジェフは、

前半戦の天王山となる大分戦を勝利し、

進軍の勢いを増す。



ここからは、

暑さも湿度も高まり、

過酷さを増す。



そして、敵の研究と、下位チームが上位へのなりふり構わぬ戦いをみせてくるだろう。

そのため、選手は苦しい戦いを強いられるだろう。



しかし、

ケガをしていた選手たちの復帰、

サブ選手の練習試合での好調が聞こえ、

全体の士気が上がっているように見える。



そして、

われわれ、サポーターが、

どんな時もついているのである。



夏に向け、過酷なのは敵も同じこと。

この過酷さを有利に運べるよう、サポーターを含め、全体で一団となって、

助け合いながら戦っていこう。



がんばれジェフユナイテッド。



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