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パスアンドゴー!!【2012年J2第13節 vs愛媛戦@フクアリ】 [レポート(2012)]

ジェフ1-0愛媛


どうも、わたしです。



3戦負けなしで臨んだジェフと、

4戦負けなしで臨んだ愛媛の試合は、

まさに晴天から雷雨となった天候のように、

激しい激闘になりました。



この厳しい試合を制したことで、

より勢いに乗って勝ち進んでいける、

そんな感触を得たゲームでした。



流れを簡単に振りかえっていきます。

前半、ジェフがほぼポゼッションし、愛媛はカウンターを入れてくる展開に。ジェフのパス回しに対し愛媛は高い位置からプレスをかけていい形は作らせてもらえない。ジェフはサイドからクロスを入れていく形で決定機もあったが、ゼロに封じられた。愛媛も鋭いカウンターから決定機をつくるが守備陣が奮闘し、前半を0-0で終えた。
後半に入り、ジェフは縦にパスが入らなくなってくると徐々に愛媛ペースに。57分、71分と愛媛に決定機を作らせるが岡本のビッグセーブと守備陣の奮戦で死守。逆にジェフはサイドから勢いを強め、76分、兵働のクロスが相手DFに当たって跳ねたボールを佑昌が押し込み先制。中2日連戦の疲労でもしっかり走りきり、勝利をもぎ取った1戦となった。




今節、システム的なところは、試合内容に熱狂していて見てる余裕なかったんですけど、
ここ数試合に絡めて、思うところを書いていきたいと思います。



①パスアンドゴーに活路あり


連戦だったので、

前回レポート記事を書いたのは、敗戦した松本戦が最後です。



そこまでのジェフは、

ピッチを広く使い、パスを回し、崩していくサッカーはできていましたが、

そのほかのドリブルや抜け出しの選択肢が少なく、

崩していく動きに自信が無く、

迫力に欠ける攻撃であったと思います。




それがこの数試合では、ドリブルやミドルを織り交ぜながら、

パスサッカーと組み合わせていく、

そんなバランス良いサッカーができて来ているように思います。



比較的前にスペースがあるサイドバック武田、大岩は、

スペースがあればドリブルで持ち上がっていくことも多かったです。



ドリブルで持っていこうとすることで、

相手は警戒する選択肢が増えます。



パスに対しての陣形を固めるだけでなく、

ドリブルでの突破にも備えなければなりません。



そのため、パスコースが空き、

また実際にドリブルで持ち上がれば、相手の陣形は崩れ、スペースが生まれるので、

ドリブルにチャレンジしていくメリットというのは効果的だと感じます。



そんな中、

いい形を見せていたのが、

ワンツーによるパスアンドゴー。



これも、両サイドの大岩、武田のところで、

良く決まっていました。



相手の疲労によりプレッシャーが弱くなった後半、

両サイドバック(大岩、武田)は、前方にパスを入れると、

すぐにダッシュでさらに前のスペースに走り込む。



受けた選手は、相手ディフェンスを背負いつつ、

スペースに向けてパスを返すと、

ワンツーとなり、サイドバックがサイドのスペースに抜け出し、

フリーになるという攻撃が何度か見られました。



このパスアンドゴーによる飛び出しのメリットは、

マーカーを引き離せるということ。



基本的に相手陣内では相手の守備選手の方が人数が多くて、

ジェフの選手にはひとりずつマーカーがついていると考えていいでしょう。



パスを安定して回すためには、

マーカーを外さなくてはいけません。



ワンツーを使わない普通の場合を考えると、

サイドバックから前方へのパスを受けた選手が、相手を背負いつつさらにマーカーを外した選手を探し、そこにしっかりパスを入れる作業というのは、

なかなか難易度が高いと思います。



しかしパスアンドゴーであると、

サイドバック(大岩、武田)は、後方から大きく飛び出していくので、

マーカーをひきはがせるとともに(相手がゾーンで守っていれば特に)、

パスを受ける選手も、相手を背負っていても、パス出しの方向を見ていれば飛び出す動きがよく見えるので、

安定したパス出しができるのです。



というわけで、

このパスアンドゴーの形というのが、

非常に有効だと思っています。



ただし、

飛び出していく過程で、

失敗すれば、ディフェンスは一枚少なくなるわけで、

リスクを負った攻撃であるのは間違いないところ。



しっかりリスク管理したうえで、

見せてほしい攻撃です。



いまはサイドバックがこの形を多く使えていますけど、

中央の狭いところでチャレンジしていけるようになると、

決定機にもっとつながっていくはず。



そうすれば、

飛び出して抜け出すところは、最終ラインの裏のゴール前です。



得点に絡むパスアンドゴーが見られたら、

いいなとおもっています。




②かなり精度高く決まっているミルジの飛び出し



今節、ミルジ自身は戦術上の都合で、

前半で交代となってしまいましたが、

ここ数試合、非常に効いていると思っています。



守備面やボールの展開も安定しています。



そして、

ゴール前への飛び出しが有効でした。



今節も、

40分、左サイドからのレジナルドのクロスに、

ノーマークで飛び出したのは、

なんとミルジ。



ぎりぎりでうまくシュートまでいけませんでしたが、

決定機といえる飛び出しでした。



北九州戦でも、

ミルジがノーマークで飛び出したところにクロスが入り、

決勝ゴールを挙げています。



このミルジの飛び出しの形をうまく使うというところを、

チームとしてもっと研究し、

精度を確実なものにしてほしいなと思っています。



パスアンドゴーのところでも書いたように、

飛び出すことのメリットは、

マーカーを引きはがしていけるところ。


飛び出すことで、

ノーマークの選手を作ることができるわけです。


しかし、

何度も使える攻撃でもなく、

相手の意表をつかなくてはいけないので、

チャンスは少ないのかもしれません。



しかし、

今後、勇人の復帰を目前に控え、

ミルジというゴールを奪える選手も擁し、

このボランチの飛び出しという形を、

うまくゴールに結びつけていかない手は無いでしょう。



ボランチからの飛び出しをうまく使って、

ゴールを量産していってほしいと思います。



③脅威であった愛媛のドリブル突破


愛媛の攻撃は非常に鋭かったと思います。


パスの起点となるMFトミッチと、

前線のFW有田、東、MF前野らの抜け出しは、

かなり脅威的でした。



ここで感じたのは、

相手がドリブルしてくると怖いなということ。



ジェフは両サイドバックが高い位置をとることから、

後方の人数はかなり少ないです。


カウンターを受けると、

相手の人数と同数で守ることも少なくありません。



多くの相手は、早いカウンターを目指して最前線の選手に一気にパスを入れてきますが、

愛媛の場合、ドリブルで駆け上がる場合が多く、

これが厄介であったと思っています。


攻撃と守備の人数が2対2である場合、

ボールホルダーのマーカーは、前方への決定的なパスコースをふさがなくてはいけませんが、

ドリブル突破のコースも同時にふさがなくてはいけません。



しかも下がりながらの対応となるため、

そこをドリブル突破されてしまう危険が多くあったのです。



幸い、うまいポジショニングで、

危険なプレーは防ぎましたが、

今後、もっとドリブルで切り込んでくるチームというのが増えてくるでしょうし、

強豪チームにはひとりで切り込んでひとりで点の取れるような選手もいます。




守備の部分役割分担と、

カバーリングなどの仕方もより細かく話し合って、

より強固な守備陣を作ってほしいと思います。






さて、

ジェフはいいゲームをしても勝利から遠かった4月を脱し、

連戦で苦しいゲームをモノにしていけるチームへ成長し、

3連勝を飾った。



雷雨のなか応援を続けたサポーターの期待にこたえ、

苦しいゲームをも、

気迫でモノにした。



昨年は苦しい時期に前を向けず、

選手、クラブ、そしてサポーターの心はバラバラになり、

悔しい想いをした。



今年のわれわれは、

違う。



この苦しいゲームを、

全員の力で勝利し、

全員が同じ方向を向いて進む。



選手は最後まで走り勝利を奪い、

サポーターは選手の期待にこたえ、1万人を動員した。



ここからは、

一丸となって、

突き進む。



前へ、

そして、

頂点へ。



揺るがぬ心で、

仲間とともに。



がんばれジェフユナイテッド。


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