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レフェリーからもコメントをとって、身近な存在にしてほしいと思ったりするんだが・・・ [Jリーグ]

どうも、わたしです。


ここ数節、厳しい戦いが続き、感情を吐き出していると、

書いた記事が溜まって来ています。

これは半月前に書いたものですが、出していきます。


以下本文




日経新聞のコラム「スポートピア」の11月15日分が面白かったので、紹介するとともに、

思うことを書きたいと思います。


コラムは、元Jリーグ主審の岡田正義氏によるもの。

大まかに主旨を書いていくと、

審判は誤解を受けやすく、氏も”ピッチ上の怖いイメージと違うんですね”、と言われるという。
実際には同氏の審判仲間に怖い人などおらず、同氏も、審判は神聖視されるものでなく、選手と良い試合を築くベクトルを共有する仲間だと思っているという。

その中で、選手や監督と良い試合を作る上で、審判の意見が、監督や選手と同じように、メディアにもっと露出していいと思っていて、現役時代にも何回も言いたいことがあったという。

その例として、2009年9月の鹿島-川崎戦を大雨で中止することとした判定を挙げておられる。当時優勝争いをしている試合であったことと、サッカーは雨でも中止しないという誤解があることから、中止の判定に物議を醸した。しかし、同氏はこのコラムで、過去に海外や国内で中止になった事例をあげ、また当時のJリーグの審判研修会で、ピッチに水が浮いた状態になったら試合を中止すべきという結論も出ていたことから、判定には自身があったという。

そして締めとして、
選手の身体という貴重な財産を守り、実力をフルに発揮できる試合環境を確保することが、審判の使命であり、それが土台にないと美しいサッカーにならない。中止の決断は、その考えに基づくものだが、当時の同氏には、”その考えを伝える手段が皆無だった”、

とお書きになられています。





深く考えさせられますね。



時として、レフェリーの判定が試合の結果や内容を左右してしまうことがあり、

それによって負けたチームのサポや、時には監督や選手が文句をいい、

流れが止まったことに腹を立てるサッカーファンがいますが、

”レフェリーにもミスがある”ということで議論が終わってしまうことが多いように思います。



レフェリーの判断した理由や考えは語られず、

一方的な立場からの文句が出るだけで、

レフェリーの立場は、アンタッチャブルである場合が多いからです。


確かに、八百長や不正を防ぐという観点からは、

レフェリーはあまり多くのメディアとの接触をしないほうがいいのかもしれませんが、

一方で、

岡田氏の言うように、試合を共に創っていくという立場をとっていると考えれば、

ここまでアンタッチャブルである必要はなく、

レフェリーの考えを聞き、ともに理解していくうえで、

もっとメディアと接して欲しいなと思うんです。




すこし、話題がずれますが、

今年に入り、わたしは審判に関する本を2冊読んで、その感想をこのブログに書きました(末尾に関連リンクを貼りました)。

そのうち一冊は家本主審の著作でしたが、非常に面白かったです。

内容もそうですが、

黒子的な役割のレフェリーが、

試合を作っていくうえで、選手達とコミュニケーションをとりながら、上手に試合を進めていく、

その過程がルールに縛られすぎるものでなく、”人間くさい”ものであったのがわかったからなのかもしれません。




レフェリーも、時に厳しく、時に優しく、情に流されたり、怒りを感じたりしながらも、

誠心誠意、試合を創っていこうとしてくれている。

その試合を創る過程で、両チームの選手達とベクトルがあうこともあれば、

あわせようとしても、合っていかないときもあるだろう。



試合後、監督や選手達は、

マスメディアから、試合についてコメントを求められ、

公式HPや、J'sGoal、エルゴラ、スポーツ新聞などの媒体にその意見が載る。

”今日は、こういう意図で試合を進めて、うまくいった。”

そんな話が載っている。



レフェリーについても、同じようなコメントをとったらどうだろうか。



彼らのレフェリングがどういう意図であるか、どういう狙いがあったのか、それはうまくいったのか、

それは、われわれファンの立場からは、知りたいと思う。

そこが判れば、彼らが一生懸命にレフェリングし、誠心誠意試合を創ってくれていることを理解したうえで、

試合に対する議論が出来るようになるのではないかなあ、と思います。


同時に、選手や監督たちもレフェリーの考えに理解を示してくれて、

いい試合を創っていくのに、より協力してくれるでしょう。




しかし、まだまだ、そういう風になっていく土台は、世界的にもなさそうなので、

当面は、われわれが、著作を読んだりしながら、レフェリーというものをみんなで理解していくしかないかもしれません。


一方で、来年1月には、

スカパーで、”Jリーグレフェリー座談会”が放送される予定になっているそうで、

レフェリーの意見を聞く場というのも、少しずつ出来てきたのかもしれません。



あんまりまとまりませんが、

レフェリーたちの、試合を創る努力とパフォーマンスを理解し、

身近なものにしていくこと。


これが、サッカーをより楽しむ上で、けっこう大事なことなんじゃないかと思います。



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参考記事

レフェリングも含めて観戦を楽しめるようになりたい(弊ブログ8月19日記事)
また審判本を読んでみた(弊ブログ9月23日記事)



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