若手はベテランの姿勢を盗んで欲しい [ジェフ一般]
どうも、わたしです。
11月2日付けの日経新聞のコラム「フットボールの熱源」が面白かったので紹介します。
『「重ねる」作業で伝統承継』と題されたコラムは、鹿島アントラーズの世代交代に関するもの。
鹿島の強化担当者は、有力選手を獲得するだけでなく、「重ねる」という作業が大事、と話すという。そもそも監督によらず、4-4-2のオーソドックスなサッカーを指向するチームであり、世代交代の前に、その独自の様式を、主力と若手を重ねてスタイルを伝える時間が重要なのだという。そして筆者は強化担当者が、それを意識していることが重要だという。
大迫には、2年前、U-22代表合流を遅らせてまでリーグ3連覇へ向かう先輩達のメンタルコントロールを学ばせ、
また柴崎も、控えとなっても黙々と練習する小笠原らの姿勢に、変わって行っているという。
そしてまとめとして、かつては本田、秋田、柳沢、大岩らが、今は小笠原、本山、中田らが、「鹿島の選手はどうあるべきか」背中でおしえている、と。「重ねる」ことを重視しているから伝統が伝わり、手にしたタイトルは15になった、と締めておられました。
考えさせられますね。
重要なことのひとつは、強いチームは今まで培ってきたものを、無くさないということでしょう。
強化担当者が、伝統継承を意識していることで、何を残して、誰に伝えていくか、はっきりしていて、
着実に伝わっていっているということでしょう。
近年ACLをとった浦和や、ナビスコをとったジェフには、そのへんが欠けているようにも思います。
そして、わたしが思う重要なもう1点は、姿勢を伝えている点だと思う。
独自のサッカースタイルだけでなく、練習に取り組む姿勢や、タイトルへ向かう姿勢を学ばせているという点です。
いかに超高校級の選手を獲得してきたといっても、18歳は18歳。
Jリーグでもいきなり通用するわけじゃない。
むしろちやほやされてきた若造を、
いかにサッカー漬けにして、
いかに楽しく本気で取り組ませるかに、
ノウハウがあるように感じます。
それは先輩達も通過してきた道であり、
それを自分達がずっとサボらないという姿勢で伝えていくのは、凄いことだと思う。
一流の人間達の思考であろうし、
伝統芸能を伝える職人気質な仕事の、師匠と弟子のようでもあるが、
そうやってじっくり伝えていかないと、やはり伝わらないものが多いんだろう。
一般的な普通のチームにあてはめてみる。
ベテランは、技術もメンタルも既に持っていて、練習もガムシャラは必要なく、すでに自分のペースが確立されている。
彼等は、すでに生存競争に勝ち残っていて、勝ち残る方法も知っているのだ。
だからオシャレを楽しみ、家族サービスも出来る。
若手は、真似をする。いままで、中学、高校とトップの成績でやってきた。
自分はベテランと同じなのだと思っている。
だからおしゃれをし、練習での姿勢もガムシャラでなく普通だ。
そして、試合出場のないまま、サッカー界から去っていく。
結果、ベテランが引退し、若手はサッカー界から去り、何も残らなくなる。
ジェフの場合は、どうだろうか。
わたしは練習風景を見に行けないことが多いが、
ガムシャラにやってくれているだろうか。
チームが「重ね」て伝え、教えるということも重要だと思うが、
若手はベテランの姿勢や技術を奪い盗んでいく姿勢をもって欲しいと思う。
これはサッカー界に限らず、世の中の若者全員が通らないといけないことだが、
ジェフの若手も、その道を通ってくれているだろうか。
盗み、奪い、そして自分のものにしていく。
その姿勢をもっていてくれさえすれば、
ジェフは安泰だ。
藤田、勇人、茶野ら、元代表クラスの選手達が多くおり、
彼等は真面目で一生懸命だ。
何も問題なかろう。
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11月2日付けの日経新聞のコラム「フットボールの熱源」が面白かったので紹介します。
『「重ねる」作業で伝統承継』と題されたコラムは、鹿島アントラーズの世代交代に関するもの。
鹿島の強化担当者は、有力選手を獲得するだけでなく、「重ねる」という作業が大事、と話すという。そもそも監督によらず、4-4-2のオーソドックスなサッカーを指向するチームであり、世代交代の前に、その独自の様式を、主力と若手を重ねてスタイルを伝える時間が重要なのだという。そして筆者は強化担当者が、それを意識していることが重要だという。
大迫には、2年前、U-22代表合流を遅らせてまでリーグ3連覇へ向かう先輩達のメンタルコントロールを学ばせ、
また柴崎も、控えとなっても黙々と練習する小笠原らの姿勢に、変わって行っているという。
そしてまとめとして、かつては本田、秋田、柳沢、大岩らが、今は小笠原、本山、中田らが、「鹿島の選手はどうあるべきか」背中でおしえている、と。「重ねる」ことを重視しているから伝統が伝わり、手にしたタイトルは15になった、と締めておられました。
考えさせられますね。
重要なことのひとつは、強いチームは今まで培ってきたものを、無くさないということでしょう。
強化担当者が、伝統継承を意識していることで、何を残して、誰に伝えていくか、はっきりしていて、
着実に伝わっていっているということでしょう。
近年ACLをとった浦和や、ナビスコをとったジェフには、そのへんが欠けているようにも思います。
そして、わたしが思う重要なもう1点は、姿勢を伝えている点だと思う。
独自のサッカースタイルだけでなく、練習に取り組む姿勢や、タイトルへ向かう姿勢を学ばせているという点です。
いかに超高校級の選手を獲得してきたといっても、18歳は18歳。
Jリーグでもいきなり通用するわけじゃない。
むしろちやほやされてきた若造を、
いかにサッカー漬けにして、
いかに楽しく本気で取り組ませるかに、
ノウハウがあるように感じます。
それは先輩達も通過してきた道であり、
それを自分達がずっとサボらないという姿勢で伝えていくのは、凄いことだと思う。
一流の人間達の思考であろうし、
伝統芸能を伝える職人気質な仕事の、師匠と弟子のようでもあるが、
そうやってじっくり伝えていかないと、やはり伝わらないものが多いんだろう。
一般的な普通のチームにあてはめてみる。
ベテランは、技術もメンタルも既に持っていて、練習もガムシャラは必要なく、すでに自分のペースが確立されている。
彼等は、すでに生存競争に勝ち残っていて、勝ち残る方法も知っているのだ。
だからオシャレを楽しみ、家族サービスも出来る。
若手は、真似をする。いままで、中学、高校とトップの成績でやってきた。
自分はベテランと同じなのだと思っている。
だからおしゃれをし、練習での姿勢もガムシャラでなく普通だ。
そして、試合出場のないまま、サッカー界から去っていく。
結果、ベテランが引退し、若手はサッカー界から去り、何も残らなくなる。
ジェフの場合は、どうだろうか。
わたしは練習風景を見に行けないことが多いが、
ガムシャラにやってくれているだろうか。
チームが「重ね」て伝え、教えるということも重要だと思うが、
若手はベテランの姿勢や技術を奪い盗んでいく姿勢をもって欲しいと思う。
これはサッカー界に限らず、世の中の若者全員が通らないといけないことだが、
ジェフの若手も、その道を通ってくれているだろうか。
盗み、奪い、そして自分のものにしていく。
その姿勢をもっていてくれさえすれば、
ジェフは安泰だ。
藤田、勇人、茶野ら、元代表クラスの選手達が多くおり、
彼等は真面目で一生懸命だ。
何も問題なかろう。
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こんばんは。
練習というと高校時代の厳しいイメージがどうもあって、
初めてジェフの練習を見に行ったとき、
え、もう終わり??
と、びっくりしました。
プロの選手なので、ただ長い時間すればいいってことじゃないのかもしれません。見えないところで努力してると思いますしね。でも、今はやっぱり練習が必要なんじゃ…?って思ったりもします。
明日の大分戦。とにかく勝ち、勝利にこだわり頑張ってほしいです。
by WAON_WAON (2011-11-05 17:48)
> WAON_WAON さん
こんばんは。
そうなんです。まさにそう思うんですよ。わたしも聞くところから練習の様子を聞くと、おっしゃる通りの印象を持っていたんですが・・・・
ただ、プロの監督だと、自分の指示した以上の練習を禁止する監督がいたり、あんまり練習させない監督もいて、どういうものが正しいやり方なのかは、わたしも勉強不足なのであまりいえないという感じなんです。
どういうものが正しいかはいえませんが、正選手は試合の90分でどんどん成長できるので、試合に出られない若手は少なくとも短い練習時間をガムシャラに使って成長して欲しいなあなんて思ってます。
それこそ藤田なんて、あの年齢でアレだけ動けるのは、相当やっていると思います。学ぶべきところが本当に多いです。
ではでは。
by nuruinu (2011-11-05 23:32)