組織から個の戦いへ＜2014年第22節栃木戦@栃木グ＞

ジェフ２－０栃木


どうも、わたしです。


今節、いままで勝利を挙げることのできなかったアウェイ栃木グリーンスタジアムで、

初勝利をあげました。


ワンチャンスをしっかりとってリードし、守り切る、アウェイで勝つサッカーになったのではないかと思いますが、

個の力を活かすサッカーになっていると思います。



流れを簡単に振り返ります。



開始から大きくボールを入れてくる栃木の攻撃を跳ね返し、ジェフはサイドでチャンスを作ると、２分にCKに井出くんが飛びこみファーストチャンスで先制に成功。そこからは栃木がプレッシャーを強め攻勢に出て、ジェフはやや引き気味に押し込まれますがなんとか押し返すと、１８分くらいからは再びペースを握るに至ります。３２分、兵働からのスキを突いたロングフィードにケンペスが抜け出し、GKと競り合いながら決めてリードを広げました。前半はややジェフのペースで２－０で前半を終えます。後半に入るとジェフはリトリートを早く内に寄せる守備で守備を固め、無理をしない展開を続けます。やや栃木のボールになる時間が長くなるが、高い位置で起点を作らせず、逆にジェフはカウンターからチャンスを作るなど、リスクを抑えた展開でゲームを進め、結果的に、２－０で勝利を挙げた一戦でした。



思うところを書いていきます。


①組織的な守備から個で守る守備へ


長野戦の記事でも書いたんですが、

ジェフの守備は、数的優位やコンパクトさというのはそれほど大きくは意識せず、


ラインを高くしたり、コンパクトさを意識して作るような組織的な守備の流れから、

１対１でしっかり勝っていくような、個の守備を重視しているように感じました。


特に後半では、

リードしていたこともあったと思うんですが、


全体的に引いて、ゴール前に絞って早くリトリートすることを意識して、

その外側でボールを持たれた時に、マークにつく選手が一人しっかりついて、抜かれないように１対１を作る守備が多かったように思います。


つまり、ゴールから離れた場所では１対１で抜かせないように対応し、

できるだけゴールに近寄らせないようにするとともに、正確なクロスや突破を防ぎ、



苦し紛れのクロスが入ってきたときは、

ゴール前は、個の高さで跳ね返すような対応になっていたと思います


ゴールから離れた外側ではボールを持たせてしまうので、

栃木のサイドの選手にボールが入るケースが多く、クロスはかなり入れられた感じがしますが、


ゴール前に人数もそろっているので、

跳ね返すことができました。


しかし、前半には、その一人マークに寄せるという部分が遅れていて、

サイドからサイドへ大きくサイドチェンジを入れられることも多く、


その、ボールへの１人の寄せのスピードや、抜かれてフリーにさせてしまうことにより、

相手に決定的なチャンスを作らせるケースも出てきそうだなと感じました。


後半には、栃木の左サイドからのクロスに、逆サイドのSBの山形選手が飛び込んでくる決定機をいくつか作られ、

個で守るやり方に、ちょっと怖さも感じるところであります。


ただ、この守備では早いリトリートがしっかり徹底され、マークもしっかり決めやすいので裏への対応もしやすい感じもあって、

相手の２トップへの守備はやりやすかった感じもありました。


うまくまとまりませんが、鈴木体制の時のやりかたと少し変わっているので、

慣れるまで時間もかかるかもしれませんが、


チームに染み付くようになるまで、

練習を積み重ねてほしいと思います。


②後半から変えてくる柔軟な戦術


今節のジェフは、前半で２点リードしたこともあるので、

後半は無理をせず、人数をかけた攻めもなかったように思います。


そして守備でも攻撃が上がらなかった分、早くリトリートするので、

全体的に低い位置でのプレーが多かったです。


この辺は、新しいジェフの特徴で、

流れにあわせて、サッカーを柔軟に変えてくる印象を持ちました。



長野戦でもそうでしたが、ジェフの方が交代も先に動き、

流れもジェフが先導して作っていくようにも見えます。



流れや相手の動きに合わせて、柔軟に変えていく戦術というのも、

楽しみな感じがします。



次節長崎や松本はわりと策を練ってくる印象なので、

そういったチームとの対戦で、関塚監督がどんな采配を見せるのかも楽しみな気がします。



さて、ジェフは関塚体制でリーグ戦での初勝利を挙げ、

順位も昇格プレーオフ圏内に押し込んできた。


この勢いを過去苦手としてきた夏場も続けていけるのかは、

選手サポーターを含め、ジェフの総力が問われるだろう。


次節は累積警告で出場停止もあり、

苦しい戦いが続きそうだが、


それを乗り切って勝利を重ねていくことに、

この夏の「FUN!」があるかもしれない。


チャレンジも、激闘も、逆境さえもポジティブに楽しむ、

それがジェフユナイテッドのサッカーだ。



楽しもう、

勝利のために。



がんばれジェフユナイテッド


　　　
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