やや卓上ゲームのようになってしまいました【2012年J2第39節 vs湘南戦@BMWスタ】 [レポート(2012)]
ジェフ1-1湘南
どうも、わたしです。
昇格をかけた大事な一戦でした。
両軍多くのサポーターを動員し、盛り上がった試合でしたし、
引き分けた結果も納得せざるを得ないような、互いに競り合った一戦だったと思います。
しかし、試合自体は、前回対戦のフクアリでの熱気が少なく、
慎重になったゲームで、卓上ゲームのような感じになってしまった印象です。
内容を簡単に書いていきます。
序盤からジェフ、湘南両軍とも、中盤での激しいプレッシャーをかけ、主導権争いを繰り広げるが、ジェフが後方でボールを収めパスを回す展開に。湘南が高い位置からプレッシャーかけ、中盤でコンパクトに布陣し、ジェフは縦パスの入れどころを失い攻撃が停滞すると、28分セカンドボールを失いゴール前につながれるとジェフがクリアしたボールにシュートを合わせられ失点した。ジェフは前半はパス回しに終始し、湘南は追いつづけるという展開となった。後半、スタミナに不安がでた湘南は交代を守備的に行い、プレスを諦め、スペースを埋める守備にシフト。ジェフは縦パスは中央ではいるようになったが、ゴール前で起点が作れず、スペースが無い状況が続いた。終盤、藤田・オーロイを投入したジェフは、ゴール前にボールを集め、オーロイ、藤田とつなぎ収めたボールに勇人が飛び込み、混戦を制しゴール。攻勢に出るも、引き分けに終わったゲームでした。
思うところを書いていきます。
①やや卓上ゲームのようになってしまいました。
ゲーム内容自体は、
拮抗して面白いゲームだったと思います。
両軍の狙いや守備へのこだわりははっきり戦術に現れ、
リスクを意識した戦いは、面白いものだったと思います。
一方で、この終盤戦で昇格という目標に対し、慎重な姿勢もあり、
やや挑戦の少ない、卓上ゲームのような試合になってしまったと思います。
序盤は、中盤での主導権争いをジェフが制し、後方でボールを持たせてもらうも、
湘南は守備をコンパクトに構え、縦パスの入り先を潰す守備が見えました。
ジェフは、後方でパスを回し、縦パスを入れて前進を試みますが、
湘南の縦パスの入り先に激しくプレッシャーをかける守備に、縦パスを入れることができません。
ここで、いい時のジェフだと、ロングボールをFWに入れ、
FWが一気に相手のラインを押し下げ、
さらに競ったセカンドボールを、押し下げることで得た中央のスペースを使って奪うという展開ができるのですが、
今節は、ロングボールを競ったセカンドボールに対し、中盤に人がぽっかりとおらず、
ロングボールが機能しないという弊害があったように思います。
原因ははっきりしませんが、
相手の3トップを、ジェフのボランチもケアしていたため、
攻撃時に中盤に人がいないという状況ができたのではないかと思います。
そのため、ジェフはロングボールを使えず、相手のラインも下がらず、
コンパクトな中盤に、グラウンダーのショートパス一辺倒になってしまったのではないかと思います。
これは、つまり、
3トップを組んできた湘南と、MF4人をスクエアに組み中央の中盤に人が少なくなる布陣のジェフ、
この卓上で駒を並べた時の感じがはっきり出てしまったように思います。
本来であれば、縦パスを入れたところで、相手と競り合い、粘って、
相手3バックの脇のサイドに展開していきたいんですが、
ゲーム姿勢が慎重で、そういった冒険は少なかったように思いますし、
湘南の守備もしっかりしていて、狙い通りの守備をされてしまいました。
一方で、後半は、湘南のスタミナが切れてきたこともあり、
湘南はプレスを諦め、引いて、スペースをなくす守備に移行します。
ジェフはプレッシャーと寄せが弱くなったので、中央でもパスを通すことができましたが、
相手の人数が多くなったゴール前で、起点を作ることができません。
ここでも本来は、スペースを作るために、相手が前に出てきたときにカウンターをかけて、
素早い攻撃をする速攻が必要だったわけですが、
湘南の守備への戻りや、ボールホルダーへのチェックが早く、
人数の入ったゴール前に攻める展開となり、
大人数のゴール前に攻めるものの、スペースが無くボールが入っていく余地が無いという、
卓上のような戦いになってしまいました。
最終的にそれを打開するために、藤田・オーロイという、前線で起点になれるスペシャルな選手を投入し、
85分には、大人数の守備のいるゴール前で、かなり無理やり起点を作り、
何とかこじ開けたという得点劇になりました。
クリアボールを押し込んだ湘南といい、
結果的には、卓上のゲームでは計算できない要素の部分で、試合は動いたような結果になりました。
つまり、ほとんどの時間が卓上ゲームのように、計算された布陣や戦術の中で収まってしまい、
慎重な戦いに終始した感じが強く、
何とか崩していく圧力や、強引なプレーがもっとあっても面白かったのかなと思います。
先ほども書きましたが、前半ではロングボールで相手のラインを押し下げ、セカンドボールを奪っていったり、
後半では、カウンターからの速攻で、相手の守備をかき回しながらゴールに迫ったりという、
やや、不確定な要素を増やしていくことで相手の守備を攪乱することができたかなと思います。
一方で、湘南も、湘南らしい素早い速攻が影を潜め、守備中心になってしまい、
両軍ともに、慎重な戦いに終始したといえるでしょう。
リスクを抑えたうえで、相手の弱点をしっかりついていく鋭い攻撃が見られるともっと面白い試合であったと思いますが、
慎重さが前面に出た、卓上ゲームのような様相がはっきりする試合になってしまいました。
ジェフの戦略としては、
①アウェイなので失点を少なくし、慎重に攻める、
②勝ち点で劣っているので、思い切りよく攻めて勝ち点3を狙う、
この2つが取れたと思います。
両方間違いではないけれど、
今節は、個人的には②でも面白かったかなと思います。
引き分けとなり、プレーオフ圏内も何とか維持して、
残り3試合にすべてをかけていくための、今節の慎重姿勢での勝ち点1であったと、
思いたいです。
さて、ゲームは、引き分けに終わったが、
ジェフは、何とかプレーオフ圏内を維持することができた。
とはいえ、大分湘南山形の三連戦で、
一勝もできないというわけにはいかない。
残り3試合を全勝で終えるためにも、
今節の反省と、相手の研究を、十分にしていかなくてはいけないだろう。
残り3試合を全勝で。
そして、昇格の切符をつかもう。
がんばれジェフユナイテッド。
にほんブログ村 にほんブログ村
どうも、わたしです。
昇格をかけた大事な一戦でした。
両軍多くのサポーターを動員し、盛り上がった試合でしたし、
引き分けた結果も納得せざるを得ないような、互いに競り合った一戦だったと思います。
しかし、試合自体は、前回対戦のフクアリでの熱気が少なく、
慎重になったゲームで、卓上ゲームのような感じになってしまった印象です。
内容を簡単に書いていきます。
序盤からジェフ、湘南両軍とも、中盤での激しいプレッシャーをかけ、主導権争いを繰り広げるが、ジェフが後方でボールを収めパスを回す展開に。湘南が高い位置からプレッシャーかけ、中盤でコンパクトに布陣し、ジェフは縦パスの入れどころを失い攻撃が停滞すると、28分セカンドボールを失いゴール前につながれるとジェフがクリアしたボールにシュートを合わせられ失点した。ジェフは前半はパス回しに終始し、湘南は追いつづけるという展開となった。後半、スタミナに不安がでた湘南は交代を守備的に行い、プレスを諦め、スペースを埋める守備にシフト。ジェフは縦パスは中央ではいるようになったが、ゴール前で起点が作れず、スペースが無い状況が続いた。終盤、藤田・オーロイを投入したジェフは、ゴール前にボールを集め、オーロイ、藤田とつなぎ収めたボールに勇人が飛び込み、混戦を制しゴール。攻勢に出るも、引き分けに終わったゲームでした。
思うところを書いていきます。
①やや卓上ゲームのようになってしまいました。
ゲーム内容自体は、
拮抗して面白いゲームだったと思います。
両軍の狙いや守備へのこだわりははっきり戦術に現れ、
リスクを意識した戦いは、面白いものだったと思います。
一方で、この終盤戦で昇格という目標に対し、慎重な姿勢もあり、
やや挑戦の少ない、卓上ゲームのような試合になってしまったと思います。
序盤は、中盤での主導権争いをジェフが制し、後方でボールを持たせてもらうも、
湘南は守備をコンパクトに構え、縦パスの入り先を潰す守備が見えました。
ジェフは、後方でパスを回し、縦パスを入れて前進を試みますが、
湘南の縦パスの入り先に激しくプレッシャーをかける守備に、縦パスを入れることができません。
ここで、いい時のジェフだと、ロングボールをFWに入れ、
FWが一気に相手のラインを押し下げ、
さらに競ったセカンドボールを、押し下げることで得た中央のスペースを使って奪うという展開ができるのですが、
今節は、ロングボールを競ったセカンドボールに対し、中盤に人がぽっかりとおらず、
ロングボールが機能しないという弊害があったように思います。
原因ははっきりしませんが、
相手の3トップを、ジェフのボランチもケアしていたため、
攻撃時に中盤に人がいないという状況ができたのではないかと思います。
そのため、ジェフはロングボールを使えず、相手のラインも下がらず、
コンパクトな中盤に、グラウンダーのショートパス一辺倒になってしまったのではないかと思います。
これは、つまり、
3トップを組んできた湘南と、MF4人をスクエアに組み中央の中盤に人が少なくなる布陣のジェフ、
この卓上で駒を並べた時の感じがはっきり出てしまったように思います。
本来であれば、縦パスを入れたところで、相手と競り合い、粘って、
相手3バックの脇のサイドに展開していきたいんですが、
ゲーム姿勢が慎重で、そういった冒険は少なかったように思いますし、
湘南の守備もしっかりしていて、狙い通りの守備をされてしまいました。
一方で、後半は、湘南のスタミナが切れてきたこともあり、
湘南はプレスを諦め、引いて、スペースをなくす守備に移行します。
ジェフはプレッシャーと寄せが弱くなったので、中央でもパスを通すことができましたが、
相手の人数が多くなったゴール前で、起点を作ることができません。
ここでも本来は、スペースを作るために、相手が前に出てきたときにカウンターをかけて、
素早い攻撃をする速攻が必要だったわけですが、
湘南の守備への戻りや、ボールホルダーへのチェックが早く、
人数の入ったゴール前に攻める展開となり、
大人数のゴール前に攻めるものの、スペースが無くボールが入っていく余地が無いという、
卓上のような戦いになってしまいました。
最終的にそれを打開するために、藤田・オーロイという、前線で起点になれるスペシャルな選手を投入し、
85分には、大人数の守備のいるゴール前で、かなり無理やり起点を作り、
何とかこじ開けたという得点劇になりました。
クリアボールを押し込んだ湘南といい、
結果的には、卓上のゲームでは計算できない要素の部分で、試合は動いたような結果になりました。
つまり、ほとんどの時間が卓上ゲームのように、計算された布陣や戦術の中で収まってしまい、
慎重な戦いに終始した感じが強く、
何とか崩していく圧力や、強引なプレーがもっとあっても面白かったのかなと思います。
先ほども書きましたが、前半ではロングボールで相手のラインを押し下げ、セカンドボールを奪っていったり、
後半では、カウンターからの速攻で、相手の守備をかき回しながらゴールに迫ったりという、
やや、不確定な要素を増やしていくことで相手の守備を攪乱することができたかなと思います。
一方で、湘南も、湘南らしい素早い速攻が影を潜め、守備中心になってしまい、
両軍ともに、慎重な戦いに終始したといえるでしょう。
リスクを抑えたうえで、相手の弱点をしっかりついていく鋭い攻撃が見られるともっと面白い試合であったと思いますが、
慎重さが前面に出た、卓上ゲームのような様相がはっきりする試合になってしまいました。
ジェフの戦略としては、
①アウェイなので失点を少なくし、慎重に攻める、
②勝ち点で劣っているので、思い切りよく攻めて勝ち点3を狙う、
この2つが取れたと思います。
両方間違いではないけれど、
今節は、個人的には②でも面白かったかなと思います。
引き分けとなり、プレーオフ圏内も何とか維持して、
残り3試合にすべてをかけていくための、今節の慎重姿勢での勝ち点1であったと、
思いたいです。
さて、ゲームは、引き分けに終わったが、
ジェフは、何とかプレーオフ圏内を維持することができた。
とはいえ、大分湘南山形の三連戦で、
一勝もできないというわけにはいかない。
残り3試合を全勝で終えるためにも、
今節の反省と、相手の研究を、十分にしていかなくてはいけないだろう。
残り3試合を全勝で。
そして、昇格の切符をつかもう。
がんばれジェフユナイテッド。
にほんブログ村 にほんブログ村
コメント 0