ジェフの選択は間違っていないだろう [ジェフトップチーム]
どうも、わたしです。
日経新聞の武智幸徳さんのコラム「アナザービュー」の12月23日分が面白かったので、
紹介すると共に、思ったことを書きたいと思います。
コラムは、筆者とハンス・オフト元日本代表監督の会話からのもの。
オフト氏は、コーチ業引退を決意し、挨拶回りのため12月始めに来日し、筆者とも再会をしたのだという。
話は日本サッカーについて今昔に及んだそうで、日本サッカーの成長を話していたという。
そして話は、世界的なサッカー界の話題に発展していく。
日本では欧州大手クラブの派手な報道が目に付くが、欧州の経済危機は確実にサッカー界にも及び、リーグ中位以下や2部では年俸などの価格崩壊が進んでいるという。日本は、値崩れを起こしている欧州から地味でもいい選手を獲得するいいチャンスであるはずなのだが、Jクラブの商才は乏しく、逆に購買力の弱っている欧州にさえ若い選手をいい様に買い叩かれてしまっている、と。
筆者は、経営力の弱いJクラブのフロントをどう強化すべきか、オフト氏に問うたところ、意外な答えが返ってきたという。「ユース選手を懸命に育てることだ。」それは選手を高値で売れるよう育てろということだけではなく、5~6年を要するユースの育成は長期的視野で考えるのに役立ち、地域、サポーターなどクラブに頑丈な根っこを作ることにもつながるからだという。
筆者は、そのオフト氏の話を、”卓見”といえるだろう、とコラムをしめておられました。
オフト氏が代表監督をやっていたころというのは、
わたしもまだ学生くらいのころで、
サッカーの見方なんて、
”カズが決めた!!”とか、”武田はダメだった”とか、そんな次元で、
選手が活躍したか、そうでないかくらいをみていたように思います。
そこにオフト氏のような、論理的な意見を持った監督がやってきて、
日本サッカーを変えていくきっかけを作ってくれた、
そういう人物であると、理解しています。
そういった過去の実績と、世界を広く見てきた経験あるオフト氏が、
Jクラブの強化策について、「ユース育成」を挙げるいるということは、
信頼の出来る意見ではないかと感じています。
少し話題がずれますが、
オフト氏が述べている”商才の乏しいJクラブ”という文字を見て、
思い浮かんだのが、
わがジェフユナイテッド。
コラムに出てきた話のように、欧州のビッグチームに選手を引っこ抜かれるわけではないが、
諸チームに選手を引っこ抜かれ、
海外の地味でもいい選手をうまく取れるわけでもない。
オフト氏の述べる”商才の乏しいJクラブ”を地でいっているような感じではなかろうか。
そうすると、フロントにいい人材を引っ張ってきて、
”いい選手を取って来い”
という風潮も生まれる。
当然、うまいこと商才がある人間を頭にすえれば、
すぐにうまいこと選手が取れるだろうと、
誰もが思う。
おそらくコラムの筆者の武智さんも、
その商才ある人間を見つける方法、
強いて言えば、”うまくやる方法”を、
オフト氏に質問したのだろう。
しかし、オフト氏の回答は、そういうものではなかった。
”ユースの選手を懸命に育てることだ。”という、
遠回りしてでもしっかりチームを作れ、
という方法だ。
やはり、すぐうまくやろうというのは、
そんなに甘く無いと言うことだろう。
地域に根ざし、サポーターを増やし、
数年をかけて選手を、そしてクラブを育てる。
これをやることにより、商才ある人間が育ち、外の選手達も集まってくるのであろう。
全てが整うのは、時間のかかることなのだ。
ジェフは、近年ユースに再び力を入れ、
ビジョンとして、「魅力あるクラブ」「ホームタウンとともに歩むクラブ」「自主自立経営のクラブ」を掲げている。
偶然にも、
オフト氏のいう、経営力の弱いJクラブの強化法に、
合致するものだと思います。
ユースを育て、チームを作っていく過程に、
人の集まるような魅力を高め、
ホームタウン、サポーターとの強固な土台をつくり、
大きなスポンサーに頼らずとも、選手的にも資金的にも自主経営が成り立つようなクラブ。
オフト氏の言う”商才の乏しさ”というのは、
わたしは、ジェフだけの弱点のように感じていたが、
日本のJクラブの多くが持っている課題であるのだろう。
その課題を克服するため、
ジェフは、一番シンプルな方法ではあるが、
レジェンドである元代表監督の意見と、
同じところにたどり着くことが出来た。
その課題の克服は、
時間がかかることではあるが、
もともと、簡単なことではないのである。
いま進んでいる道は正しい道と信じて、
じっくり進んでいこう。
ジェフユナイテッドの選択は、間違っていないだろう。
わたしは、そう考えている。
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日経新聞の武智幸徳さんのコラム「アナザービュー」の12月23日分が面白かったので、
紹介すると共に、思ったことを書きたいと思います。
コラムは、筆者とハンス・オフト元日本代表監督の会話からのもの。
オフト氏は、コーチ業引退を決意し、挨拶回りのため12月始めに来日し、筆者とも再会をしたのだという。
話は日本サッカーについて今昔に及んだそうで、日本サッカーの成長を話していたという。
そして話は、世界的なサッカー界の話題に発展していく。
日本では欧州大手クラブの派手な報道が目に付くが、欧州の経済危機は確実にサッカー界にも及び、リーグ中位以下や2部では年俸などの価格崩壊が進んでいるという。日本は、値崩れを起こしている欧州から地味でもいい選手を獲得するいいチャンスであるはずなのだが、Jクラブの商才は乏しく、逆に購買力の弱っている欧州にさえ若い選手をいい様に買い叩かれてしまっている、と。
筆者は、経営力の弱いJクラブのフロントをどう強化すべきか、オフト氏に問うたところ、意外な答えが返ってきたという。「ユース選手を懸命に育てることだ。」それは選手を高値で売れるよう育てろということだけではなく、5~6年を要するユースの育成は長期的視野で考えるのに役立ち、地域、サポーターなどクラブに頑丈な根っこを作ることにもつながるからだという。
筆者は、そのオフト氏の話を、”卓見”といえるだろう、とコラムをしめておられました。
オフト氏が代表監督をやっていたころというのは、
わたしもまだ学生くらいのころで、
サッカーの見方なんて、
”カズが決めた!!”とか、”武田はダメだった”とか、そんな次元で、
選手が活躍したか、そうでないかくらいをみていたように思います。
そこにオフト氏のような、論理的な意見を持った監督がやってきて、
日本サッカーを変えていくきっかけを作ってくれた、
そういう人物であると、理解しています。
そういった過去の実績と、世界を広く見てきた経験あるオフト氏が、
Jクラブの強化策について、「ユース育成」を挙げるいるということは、
信頼の出来る意見ではないかと感じています。
少し話題がずれますが、
オフト氏が述べている”商才の乏しいJクラブ”という文字を見て、
思い浮かんだのが、
わがジェフユナイテッド。
コラムに出てきた話のように、欧州のビッグチームに選手を引っこ抜かれるわけではないが、
諸チームに選手を引っこ抜かれ、
海外の地味でもいい選手をうまく取れるわけでもない。
オフト氏の述べる”商才の乏しいJクラブ”を地でいっているような感じではなかろうか。
そうすると、フロントにいい人材を引っ張ってきて、
”いい選手を取って来い”
という風潮も生まれる。
当然、うまいこと商才がある人間を頭にすえれば、
すぐにうまいこと選手が取れるだろうと、
誰もが思う。
おそらくコラムの筆者の武智さんも、
その商才ある人間を見つける方法、
強いて言えば、”うまくやる方法”を、
オフト氏に質問したのだろう。
しかし、オフト氏の回答は、そういうものではなかった。
”ユースの選手を懸命に育てることだ。”という、
遠回りしてでもしっかりチームを作れ、
という方法だ。
やはり、すぐうまくやろうというのは、
そんなに甘く無いと言うことだろう。
地域に根ざし、サポーターを増やし、
数年をかけて選手を、そしてクラブを育てる。
これをやることにより、商才ある人間が育ち、外の選手達も集まってくるのであろう。
全てが整うのは、時間のかかることなのだ。
ジェフは、近年ユースに再び力を入れ、
ビジョンとして、「魅力あるクラブ」「ホームタウンとともに歩むクラブ」「自主自立経営のクラブ」を掲げている。
偶然にも、
オフト氏のいう、経営力の弱いJクラブの強化法に、
合致するものだと思います。
ユースを育て、チームを作っていく過程に、
人の集まるような魅力を高め、
ホームタウン、サポーターとの強固な土台をつくり、
大きなスポンサーに頼らずとも、選手的にも資金的にも自主経営が成り立つようなクラブ。
オフト氏の言う”商才の乏しさ”というのは、
わたしは、ジェフだけの弱点のように感じていたが、
日本のJクラブの多くが持っている課題であるのだろう。
その課題を克服するため、
ジェフは、一番シンプルな方法ではあるが、
レジェンドである元代表監督の意見と、
同じところにたどり着くことが出来た。
その課題の克服は、
時間がかかることではあるが、
もともと、簡単なことではないのである。
いま進んでいる道は正しい道と信じて、
じっくり進んでいこう。
ジェフユナイテッドの選択は、間違っていないだろう。
わたしは、そう考えている。
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