相手チームのジェフ対策も明確に【2013年J2第4節vs鳥取戦@フクアリ】 [レポート(2013)]
ジェフ1-1鳥取
どうも、わたしです。
今節は、攻撃に停滞感の出たゲームになってしまいました。
鳥取、栃木など、
ジェフ対策を明確にされてしまい、それを崩していかないといけないのではと思います。
流れを簡単に振り返ります。
序盤からジェフ鳥取ともに動きが少ない始まり。ジェフがポゼッションするも、鳥取はパスをカットしカウンターからペースをつかんだ。鳥取は持ち味のプレスを抑えブロックを組み縦パスを通させない守備をみせ、ジェフは崩せない時間が続いた。20分ごろから勇人が縦に動きボールを動かしだすと、23分後方の勇人から右の峻希・ジャイールとつなぎクロスにケンペスがあわせ、相手の跳ね返りをヤザが流しこみ先制に成功。その後の前半はセカンドボールを出足よく拾えたことからジェフがペースを握った。後半に入り鳥取がポゼッションを握る時間が長くなる。ジェフは引いて受ける時間が長くなりピンチも作っていた、そんな62分クリアボールを鳥取につながれ失点。その後もブロックを作ってジェフの攻撃を遮断した鳥取がペースをつかみ、ジェフは起点となれる選手を送り込むが起点を作れず、引き分けに終わったゲームでした。
思うところを書いていきます。
①相手チームのジェフ対策が明確に
鳥取の戦い方を見て、
ジェフ対策が明確になってきたと感じました。
鳥取は、守備ラインと守備ラインで挟んでプレスをかけて奪うような守備が持ち味ですが、
それをやや捨てて、
ボールホルダーに前を向かせないようプレッシャーをかけて自由を与えないことと、
ブロックをしっかり作って、縦パスを入れさせず、起点を作らせない守備に終始したように感じています。
これは昨年から傾向としてあるものですが、
今年はほぼほぼ前チームが意識してやってきている感じで、
札幌戦の後半、熊本、栃木、鳥取と、
ポスト役となるワントップ(今年はケンペス、昨年は藤田)にしっかりディフェンスをくっつけて、
そのほか中盤のスペースには、ボールが入ってこないよういつでも走りこめるように陣を張っているような守備だと感じました。
これによりジェフは、縦パスの入り先を見つけることができず、
後方でパスを回し揺さぶりをかける段階で、プレッシャーに負けどこかでミスがでて、
カウンターを受けるという、
悪循環が見えるのです。
これを何とかするために、ジェフがとった方法というのは、
①前半は中盤の選手が動きだしを早くすることで、セカンドボールを奪い、起点を作ることで、
おそらく前半の20分くらいから意識してはじめていたと思いますが、
いきなり効果がでて、23分に得点をあげ、前半をジェフペースで締めくくる内容となりました。
ただし、この前半での攻撃は、
セカンドボールを奪うことでカウンター気味に相手のマークを外すことが多く、
ブロックを組まれたときに、
どうやってマークを外すかというところにはいきつかなかったのです。
後半に入り、ジェフの選手の運動量も落ちてきて、
さらにマークも外れなくなくなり、
縦パスの入り先が無く、相手のブロックに飲み込まれたような感じになり、
②起点になれるフレッシュな選手を入れて、起点を増やす方法をとりました。
ナム・大塚・大介と入って、縦パスの入り先として、
プレーを求めたわけですが、
前線の流動性がどうしても少なくなり、
パスは通らず、起点はできず、
相手のジェフ対策を、
破れなかったように思います。
わたしが考える対策としては3つで、
1.裏へのロングボールを織り交ぜていくことで相手のディフェンスラインを下げさせて、スペースをひろげること
2.前線の選手がスペースへ入る動きを連動して行うことで、マークを混乱させるとともに、縦パスの入り先を増やすこと、
3.後方のパススピードをあげて、揺さぶりを早くし、サイドから攻めること
の3つだと考えています。
今節は、どれもあまり実践されていなくて、
パスを入れることに終始してしまったように思います。
次節、ガンバの守備も、
どちらかというと網を張るタイプで、縦パスの入り先をなくしてくると思いますので、
なんらか対策が必要です。
前線と後方が同じイメージで、ジェフ対策に対抗できるような、
統一したイメージが持てて、攻撃につなげられればいいなと思います。
②引いてしまっている守備意識
守備についてですが、
守れている状況や、失点数からすると合格点だと思います。
一方で、最終ラインは相手のボールホルダーの前で対応することを意識して、
ラインを一歩下げてしまっている感じを受け、
それにより守備と前線のスペースが空き、
間延びした状況が続いています。
相手チームは、最終ラインの前でボールを持つことができたときに、
DFは下がって引いていて、前線は下がってこずに、ノープレッシャーで前を向いて起点を作っていた場面が、
多くあったので、
そこで前を向いてミドルを打ってきたり、
そのギャップを利用して、クリアのセカンドボールを奪い、チャンスを作ることができているのだと思います。
もう少しディフェンスラインが上がるか、前線が下がってきてプレッシャーをかけないと、
その間延びした状況というのも、明確な弱点になりつつあるのかもしれません。
4試合2失点できているので、
守備に大きなほころびは無いんですが、
チーム全体として、修正ができると、
全体がバランスよくなっていいなと思います。
③キムくんは、長い目で育てていいと思う。
表題のとおりで簡潔に。
キムくんのところで停滞感があることはあったんですが、
彼はやっぱりいいんですよね。
守備のセンスも、攻撃に関わるセンスも、
いいものは、やっぱりいい。
今節は、監督の指導のとおり、
攻撃にも多く顔を出し、
このブログにいただいたコメントでも、
「今日のキムは成長が見られた」とあって、わたしも同感です。
大きな先行投資だと思いますので、
おおきな熱い声援をお願いします。
さて、リーグ戦4試合を終え、
次節が区切りの5ゲーム目である。
ジェフはここまで勝ち点が5で、
5試合で勝ち点10という目安に到達できていないことなる。
一方で、優勝候補といえるチームが、
多くペースをつかめておらず、
G大阪1勝、横浜FC1勝、徳島1勝、栃木1勝、札幌1勝、
東京V0勝、岡山0勝と、
混戦を予感させるシーズンインといえると思う。
どのチームも必死に戦っている、
その中で掲げた”絶対J1”を目指すことは容易ではない。
しかしそれでも、全力で戦い抜き、
目標をつかみとろう。
昨年の悔しさを晴らし、
失った誇りを取り戻すためにも。
選手、サポーターともに、一丸となり、
全力で、戦っていこう。
がんばれ、ジェフユナイテッド。
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どうも、わたしです。
今節は、攻撃に停滞感の出たゲームになってしまいました。
鳥取、栃木など、
ジェフ対策を明確にされてしまい、それを崩していかないといけないのではと思います。
流れを簡単に振り返ります。
序盤からジェフ鳥取ともに動きが少ない始まり。ジェフがポゼッションするも、鳥取はパスをカットしカウンターからペースをつかんだ。鳥取は持ち味のプレスを抑えブロックを組み縦パスを通させない守備をみせ、ジェフは崩せない時間が続いた。20分ごろから勇人が縦に動きボールを動かしだすと、23分後方の勇人から右の峻希・ジャイールとつなぎクロスにケンペスがあわせ、相手の跳ね返りをヤザが流しこみ先制に成功。その後の前半はセカンドボールを出足よく拾えたことからジェフがペースを握った。後半に入り鳥取がポゼッションを握る時間が長くなる。ジェフは引いて受ける時間が長くなりピンチも作っていた、そんな62分クリアボールを鳥取につながれ失点。その後もブロックを作ってジェフの攻撃を遮断した鳥取がペースをつかみ、ジェフは起点となれる選手を送り込むが起点を作れず、引き分けに終わったゲームでした。
思うところを書いていきます。
①相手チームのジェフ対策が明確に
鳥取の戦い方を見て、
ジェフ対策が明確になってきたと感じました。
鳥取は、守備ラインと守備ラインで挟んでプレスをかけて奪うような守備が持ち味ですが、
それをやや捨てて、
ボールホルダーに前を向かせないようプレッシャーをかけて自由を与えないことと、
ブロックをしっかり作って、縦パスを入れさせず、起点を作らせない守備に終始したように感じています。
これは昨年から傾向としてあるものですが、
今年はほぼほぼ前チームが意識してやってきている感じで、
札幌戦の後半、熊本、栃木、鳥取と、
ポスト役となるワントップ(今年はケンペス、昨年は藤田)にしっかりディフェンスをくっつけて、
そのほか中盤のスペースには、ボールが入ってこないよういつでも走りこめるように陣を張っているような守備だと感じました。
これによりジェフは、縦パスの入り先を見つけることができず、
後方でパスを回し揺さぶりをかける段階で、プレッシャーに負けどこかでミスがでて、
カウンターを受けるという、
悪循環が見えるのです。
これを何とかするために、ジェフがとった方法というのは、
①前半は中盤の選手が動きだしを早くすることで、セカンドボールを奪い、起点を作ることで、
おそらく前半の20分くらいから意識してはじめていたと思いますが、
いきなり効果がでて、23分に得点をあげ、前半をジェフペースで締めくくる内容となりました。
ただし、この前半での攻撃は、
セカンドボールを奪うことでカウンター気味に相手のマークを外すことが多く、
ブロックを組まれたときに、
どうやってマークを外すかというところにはいきつかなかったのです。
後半に入り、ジェフの選手の運動量も落ちてきて、
さらにマークも外れなくなくなり、
縦パスの入り先が無く、相手のブロックに飲み込まれたような感じになり、
②起点になれるフレッシュな選手を入れて、起点を増やす方法をとりました。
ナム・大塚・大介と入って、縦パスの入り先として、
プレーを求めたわけですが、
前線の流動性がどうしても少なくなり、
パスは通らず、起点はできず、
相手のジェフ対策を、
破れなかったように思います。
わたしが考える対策としては3つで、
1.裏へのロングボールを織り交ぜていくことで相手のディフェンスラインを下げさせて、スペースをひろげること
2.前線の選手がスペースへ入る動きを連動して行うことで、マークを混乱させるとともに、縦パスの入り先を増やすこと、
3.後方のパススピードをあげて、揺さぶりを早くし、サイドから攻めること
の3つだと考えています。
今節は、どれもあまり実践されていなくて、
パスを入れることに終始してしまったように思います。
次節、ガンバの守備も、
どちらかというと網を張るタイプで、縦パスの入り先をなくしてくると思いますので、
なんらか対策が必要です。
前線と後方が同じイメージで、ジェフ対策に対抗できるような、
統一したイメージが持てて、攻撃につなげられればいいなと思います。
②引いてしまっている守備意識
守備についてですが、
守れている状況や、失点数からすると合格点だと思います。
一方で、最終ラインは相手のボールホルダーの前で対応することを意識して、
ラインを一歩下げてしまっている感じを受け、
それにより守備と前線のスペースが空き、
間延びした状況が続いています。
相手チームは、最終ラインの前でボールを持つことができたときに、
DFは下がって引いていて、前線は下がってこずに、ノープレッシャーで前を向いて起点を作っていた場面が、
多くあったので、
そこで前を向いてミドルを打ってきたり、
そのギャップを利用して、クリアのセカンドボールを奪い、チャンスを作ることができているのだと思います。
もう少しディフェンスラインが上がるか、前線が下がってきてプレッシャーをかけないと、
その間延びした状況というのも、明確な弱点になりつつあるのかもしれません。
4試合2失点できているので、
守備に大きなほころびは無いんですが、
チーム全体として、修正ができると、
全体がバランスよくなっていいなと思います。
③キムくんは、長い目で育てていいと思う。
表題のとおりで簡潔に。
キムくんのところで停滞感があることはあったんですが、
彼はやっぱりいいんですよね。
守備のセンスも、攻撃に関わるセンスも、
いいものは、やっぱりいい。
今節は、監督の指導のとおり、
攻撃にも多く顔を出し、
このブログにいただいたコメントでも、
「今日のキムは成長が見られた」とあって、わたしも同感です。
大きな先行投資だと思いますので、
おおきな熱い声援をお願いします。
さて、リーグ戦4試合を終え、
次節が区切りの5ゲーム目である。
ジェフはここまで勝ち点が5で、
5試合で勝ち点10という目安に到達できていないことなる。
一方で、優勝候補といえるチームが、
多くペースをつかめておらず、
G大阪1勝、横浜FC1勝、徳島1勝、栃木1勝、札幌1勝、
東京V0勝、岡山0勝と、
混戦を予感させるシーズンインといえると思う。
どのチームも必死に戦っている、
その中で掲げた”絶対J1”を目指すことは容易ではない。
しかしそれでも、全力で戦い抜き、
目標をつかみとろう。
昨年の悔しさを晴らし、
失った誇りを取り戻すためにも。
選手、サポーターともに、一丸となり、
全力で、戦っていこう。
がんばれ、ジェフユナイテッド。
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nuruinuさん、こんにちは。
攻撃の対策、同感です。
キャンプ中には多数の選手から「裏へ抜けて…」「裏のスペースが…」など裏を意識したコメントがありましたが、現在は裏への意識が薄れ足元へのパスばかりになっています。
相手ディフェンスが守備陣を敷いている前でパスを受けても、ジャイールが単騎突破を試みるぐらいしか手段が無いのが現状です。
ロングボールでケンペスがポストプレーをする位置を押し上げ、その下にスペースを作るか、ケンペスを追い抜くプレーで裏を狙ってみるのが有効かと思います。
トップ下のスペースを有効に使うならシンプルに球を捌けるナム・大塚・町田あたりを、裏を狙うならジャイール・米倉・深井・ユースケあたりを有効に起用出きればいいですね。
守備に関しては、ラインを押し上げコンパクトにし、ボランチがボールホルダーにプレスを掛けられるようになれば、そう簡単に好き勝手やられないようになると思います。
キムくんに関しては、1試合ごとに改善が見られますので、このまま育ててほしいですね。
ただキムを使い続けるのではなく、大岩やハルがポジション争いに絡めるようになると、更に成長の度合いも加速しそうですのでサブ組の押し上げにも期待です。
3連戦の最後で疲労もあるでしょうが、昇格大本命のガンバはここで叩いておきたいですね。
by はっすぃ~ (2013-03-22 15:35)
>はっすぃ~さん
こんにちは!!
ケンペスへのロングボールの話がわかりやすいですね。スペースを作り、ディフェンスの前ならナム・大塚・町田、裏ならジャイール・米倉・深井・ユースケらを活かしていく感じがわかりやすいように思います。このメンバーを織り交ぜて、同じ試合の中でいろいろな攻撃が繰り出せれば、相手にとっては怖いと思います。
若手の起用に関しては、確かに大岩くんや井出くんが絡んでいくとかなりいい感じになっていきますね。ともに攻撃力のある選手だと思うので、良さを出していくこともいいとおもいますし、とにかくガムシャラにやってほしいですね。江尻さんがそういうのをよくみてくれていると思います。
ガンバ戦、いろいろ楽しみな一戦です。今夜プレビュー記事をあげますが、撃ち合いの予感が。どうなるか。
ではでは。
by nuruinu (2013-03-22 17:11)