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ラインを下げない守備で我慢で前へ【2012年J2第37節 vs草津戦@フクアリ】 [レポート(2012)]

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ジェフ2-0草津


どうも、わたしです。




いいゲームになりました。

ショートカウンターでは、素早く、

遅攻では、粘り強く後ろで回したところから、焦れずに縦へ入れていき、

中盤での守備は、下がりすぎず、寄せが早くでき、

中央で競って、サイドへ大きく展開する流れを作り、

狙ったとおりのゲームに出来たのではないかと思います。



流れを簡単に書いていきます。


両軍、ラインをコンパクトに中盤で競り合いとなったゲーム、ジェフは激しく競り合うと形にこだわらず前へボールを入れていき、陣地を押し上げる。前半20分、カウンターで左サイドで受けた兵働から中央のヤザに渡り、切り込んで撃ったシュートがキーパーにはじかれるも、前に詰めた荒田が決めて先制。得点後も前への意識を途切れさせず、31分には中央ヤザから左サイド圭二に渡り、最終ライン前へ長いクロス。このクロスが2人越えてさらに詰めていたファーの佑昌に届き、2点目を決めた。中盤で激しく競り合い、サイドへ大きく展開していく流れがはまり、相手のSHも押し下げていたことから、ジェフのペースが続き、終盤パワープレーもしっかり切り、勝利となったゲームでした。



思うところを書いていきます。




①ラインを下げない守備で我慢で前へ



前節、愛媛戦では、

先制後の守備の意識から、ラインがだんだんと下がり、

中盤での寄せが出来ず、攻撃にも転じられない悪循環が生まれました。



一方で、今節は、

中盤、最終ラインともに、我慢で下がらず試合を通じていけたので、

中盤で寄せた後、サイドへ展開したり、中央の兵働につないだりと、

スムーズに攻撃展開できる、好循環が生まれたのではないでしょうか。




ここには、選手の意識と、監督の意図の、

2つの意識があったと思います。




今節の見所のひとつが、

中央でのボランチの主導権争いであったと思います。



草津はコンパクトに構え、コンパクトなまま前線に押し上げてくる特徴のあるチームですが、

その核は、松下、櫻田のダブルボランチで、

この2人がどの位置まで上がってこれるのかというのがポイントでした。



ジェフ側からすると、逆にこの2人を押し下げ、勇人、サトケンの2人が主導権を握るために、

しっかり押し込んで主導権を握る必要がありました。



またこの2人が下げすぎないというのは、前節からの教訓で、

攻め込まれても下げすぎずに、相手のボールホルダーに素早く寄せる位置にということが、狙いであったでしょう。



それを勇人、サトケンが気持ちを入れて実践してくれました。



この2人がボールを奪い取っても、かなり強いプレスがこの2人にはあったと思いますが、

焦れずにラインを下げずにパスを回し、時にはサイドチェンジをかけていくことで、

逆に前へ押し上げ、草津の守備位置を押し下げて行きました。



ここで、焦れずに、落ち着いて前へ前へと、

展開できたジェフの守備が、まず良かったといえるでしょう。




そして、この展開を引き出したのは、

監督の意図もあったと思います。




今節、兵働はSHではなく、トップ下の位置に入り、

やや変えてきました。



相手のラインを下げるためには、2トップがどんどん裏へ飛び込んでいったほうが良いと思っていたので、

ちょっと意外な選択だったんですが、

これが効いていました。



ジェフの中盤でダブルボランチが競り、粘り強くボールを収めると、

このボールは、ジェフのサイドに展開されましたが、

途中からは、中央の兵働に縦パスが通るシーンが目立ちました。




やや相手のラインが下がったスペースをうまく活かしていたのだと思いますが、

これが相手ボランチを下げる要因のひとつになったと思います。



また、中盤からサイドに展開していく流れを作ることで、

相手のSHも下がった位置に押し下がらざるを得ず、



ボランチも、SHも下げられた草津は、

奪っても前へ運ぶ手段を奪われていたのではないでしょうか。



中盤がしっかり前へ寄せて、下がらず我慢で守備したおかげで、

相手のダブルボランチ、SHを押し下げ、

ジェフはスムーズな攻撃を引き出していくとともに、草津から攻撃手段を奪っていった、

好循環を生み出すことが出来たように思います。



チームとして、監督選手がそれぞれの視点から、

前節の悪かったところを見直し、

対策した結果が今節の好循環をもたらした勝利と言えるでしょう。



「ウチが調子が良かった時はやっぱり高い位置からプレスをかけてボールを奪えていたので。そこからショートカウンターというのが効果的だったと思うので、そういうサッカーをもう一回やろうとみんなで言っていたんですけど、今日はそれができたと思います」(田中佑昌選手)


「ハーフタイムも2点で守ろうというのではなくて3点目を取りに行こうと話していて、それがよかったと思う。守り切ろうとするサッカーをしていたら、もしかしたら相手に追いつかれてしまったかもしれない。メンタル的にも前に、前にという方がよかったと思います。一昨日、選手だけでミーティングをして高い位置でボールを奪おうと言っていたので。」(佐藤勇人選手)



ジェフは、昇格へ向けた最終局面を迎え、

ジェフらしい攻撃的なサッカーを取り戻しつつある。



激しく奪って、素早く前に。

そして奪うのは、ゴールと、その先にある昇格である。



強い心で、前へ。

最後の最後で、脱甘出来るかが試されるだろう。



その先にある奪還を目指し、

全員が強い気持ちで戦おう。




がんばれジェフユナイテッド。



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