サッカーでも責任追及より適切なPDCAが必要だろう [閑話休題]
どうも、わたしです。
天皇杯、勝利!!
いつもなら即レポを書くんですが、得点シーンだけしか映像を見ていないので、
書き溜めていて出せていなかった記事を載せることにします。
少し前に書いたものなので、あしからず。
以下、本文。
しばらく前の話ですけど、
原発の事故調報告が終わりました。
しっかり再発防止のための議論がされるのかと思いきや、
責任の所在を求める動きばっかりで、
辟易しています。
誰が悪かったかということも必要ですし、
悪かった人が責任をとらないような社会では、
緊張感を持って仕事なんてできないので、
犯人探しも必要は必要なんですけど、
原発での電力供給についての方向性の修正と、災害対策をしっかり取って、
未来のためにつなげていかねば、
何のための調査かと、思ってしまいます。
サッカーでもよく、責任の所在でもめることがあります。
先日(といっても一カ月くらい前)は、岐阜市の市長が、
FC岐阜の社長の経営責任を問い、
資金拠出者として社長の交代を訴えたことが報道されていました。
(その後、FC岐阜の社長は辞任しています)
こんな風に、経営責任もそうですし、
サッカーの部分で、チーム戦術のプラニングや人事統率に関しては、
監督、コーチをいっせいに交代するような、
責任の取らせ方というのも、話を聞きます。
これからリーグ終盤にかけ、
目標を不達成になりそうなチームは、
責任の所在を追及する議論が、
盛んにおこなわれるでしょう。
わたしからすれば、
残念なことだと思います。
責任の追及は、先ほどあげた問題と同様に、なくては困るんですけど、
それよりも、今後のプランや方向性を決める方が重要なはず。
「責任をとらせて辞めさせる」という選択が先に来るのではなく、
「方向性を現状に適した方向に変更したから、適任者に変更する」という方法でなければ、
行き当たりばったりなのです。
社長や監督という、トップを変更すれば何か変わるだろうというのではなく、
チームや株主が、経営やサッカーのビジョンをしっかり持って、
それを達成する為の人事を行うことが必要なのだと思います。
だから、
まず先に責任を追及するという議論は、
ナンセンスなのではないかと、
常々思っているんです。
で、
方向性をどうやって変えていくかなんですけど、
そこには、現プランが成功したか、失敗したか、順調か、不調か、
チェックすることが必要でしょう。
そのための簡易的なチェック機構が、
PDCA(プラン、ドゥー、チェック、アクション)と言われるものでしょう。
”プラニング”され、実行(”ドゥー”)に移された計画が、
成功しているのか、順調なのか、”チェック”し、
順調であればそのまま進め、不調であれば修正を行う、”アクション”の行動を経て、
さらに周期的にこのPDCAを行うことで、
サイクルをスパイラルアップさせるという、
製品開発や生産管理でよく用いられる手法です。
つまり簡単にいえば、
時々、ちゃんと目標通りに行っているかチェックして、
ずれているなら早めに対策しなさいよ、ということ。
目標に向かって活動していても、
それが不調なことに気づかなければ、
修正のしようもないわけです。
逆にチェックを頻繁に入れることで、問題点を洗い出し、
少しずつ改善を加えていくことで、
目標へ近づけていくようなイメージです。
1~2年のスパイラルだけでなく、
1~2か月の短期間で、このサイクルを行っていくことで、
より早期に問題点を把握でき、
経営陣の交代や、監督交代といった、
痛みの大きい方法以外の修正をすることが可能になっていくのではないかと思います。
ここで重要なのは、
P、D、C、Aそれぞれの活動に、ノウハウが必要だということ。
達成可能な”プラニング”を立てるのは非常に難しいことでしょうし、
それを実行(”ドゥー”)するのも、また難しいことです。
正しい”チェック”機構を作ることも難しいでしょうし、
修正の”アクション”プロセスというのもまた難しいもの。
こればっかりは経験を積み重ねていくしかないのかもしれません。
出来るだけPDCAサイクルの回数を積み重ね、
ノウハウを積むしかないのでしょう。
で、一方、
修正するくらいなら、全部壊してゼロから作った方が早いんじゃね?
というのも、ひとつの考え方。
しかし、
わたしは、それはちょっと懐疑的です。
なぜなら、
そこまでに積み重ねてきた各ノウハウが、
無くなってしまう恐れがあるからです。
せっかく各行動でノウハウを積み重ねてきたのに、
責任をとらせて辞めさせてしまうことで、
無くなってしまうのです。
責任をとらせるということは、
そういうことでもあると思っています。
なんだか、まとまらなくなりましたが、
サッカーチームは、うまくいかなくなって、
責任の所在を追求し、経験を無くしてしまう前に、
定期的に早めにチェック機構を働かせ、方向性を議論し、修正し、
適切な方向へ向かっていくとともに、
そのプラニングやチェック体制のノウハウも積み重ねていくべきだと、
そういう風に思っています。
まだまだ早い時期ですが、
年末には出来るだけ、ゼロに戻してやりなおそうとするチームが、
少ないことを願いたいと思います。
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天皇杯、勝利!!
いつもなら即レポを書くんですが、得点シーンだけしか映像を見ていないので、
書き溜めていて出せていなかった記事を載せることにします。
少し前に書いたものなので、あしからず。
以下、本文。
しばらく前の話ですけど、
原発の事故調報告が終わりました。
しっかり再発防止のための議論がされるのかと思いきや、
責任の所在を求める動きばっかりで、
辟易しています。
誰が悪かったかということも必要ですし、
悪かった人が責任をとらないような社会では、
緊張感を持って仕事なんてできないので、
犯人探しも必要は必要なんですけど、
原発での電力供給についての方向性の修正と、災害対策をしっかり取って、
未来のためにつなげていかねば、
何のための調査かと、思ってしまいます。
サッカーでもよく、責任の所在でもめることがあります。
先日(といっても一カ月くらい前)は、岐阜市の市長が、
FC岐阜の社長の経営責任を問い、
資金拠出者として社長の交代を訴えたことが報道されていました。
(その後、FC岐阜の社長は辞任しています)
こんな風に、経営責任もそうですし、
サッカーの部分で、チーム戦術のプラニングや人事統率に関しては、
監督、コーチをいっせいに交代するような、
責任の取らせ方というのも、話を聞きます。
これからリーグ終盤にかけ、
目標を不達成になりそうなチームは、
責任の所在を追及する議論が、
盛んにおこなわれるでしょう。
わたしからすれば、
残念なことだと思います。
責任の追及は、先ほどあげた問題と同様に、なくては困るんですけど、
それよりも、今後のプランや方向性を決める方が重要なはず。
「責任をとらせて辞めさせる」という選択が先に来るのではなく、
「方向性を現状に適した方向に変更したから、適任者に変更する」という方法でなければ、
行き当たりばったりなのです。
社長や監督という、トップを変更すれば何か変わるだろうというのではなく、
チームや株主が、経営やサッカーのビジョンをしっかり持って、
それを達成する為の人事を行うことが必要なのだと思います。
だから、
まず先に責任を追及するという議論は、
ナンセンスなのではないかと、
常々思っているんです。
で、
方向性をどうやって変えていくかなんですけど、
そこには、現プランが成功したか、失敗したか、順調か、不調か、
チェックすることが必要でしょう。
そのための簡易的なチェック機構が、
PDCA(プラン、ドゥー、チェック、アクション)と言われるものでしょう。
”プラニング”され、実行(”ドゥー”)に移された計画が、
成功しているのか、順調なのか、”チェック”し、
順調であればそのまま進め、不調であれば修正を行う、”アクション”の行動を経て、
さらに周期的にこのPDCAを行うことで、
サイクルをスパイラルアップさせるという、
製品開発や生産管理でよく用いられる手法です。
つまり簡単にいえば、
時々、ちゃんと目標通りに行っているかチェックして、
ずれているなら早めに対策しなさいよ、ということ。
目標に向かって活動していても、
それが不調なことに気づかなければ、
修正のしようもないわけです。
逆にチェックを頻繁に入れることで、問題点を洗い出し、
少しずつ改善を加えていくことで、
目標へ近づけていくようなイメージです。
1~2年のスパイラルだけでなく、
1~2か月の短期間で、このサイクルを行っていくことで、
より早期に問題点を把握でき、
経営陣の交代や、監督交代といった、
痛みの大きい方法以外の修正をすることが可能になっていくのではないかと思います。
ここで重要なのは、
P、D、C、Aそれぞれの活動に、ノウハウが必要だということ。
達成可能な”プラニング”を立てるのは非常に難しいことでしょうし、
それを実行(”ドゥー”)するのも、また難しいことです。
正しい”チェック”機構を作ることも難しいでしょうし、
修正の”アクション”プロセスというのもまた難しいもの。
こればっかりは経験を積み重ねていくしかないのかもしれません。
出来るだけPDCAサイクルの回数を積み重ね、
ノウハウを積むしかないのでしょう。
で、一方、
修正するくらいなら、全部壊してゼロから作った方が早いんじゃね?
というのも、ひとつの考え方。
しかし、
わたしは、それはちょっと懐疑的です。
なぜなら、
そこまでに積み重ねてきた各ノウハウが、
無くなってしまう恐れがあるからです。
せっかく各行動でノウハウを積み重ねてきたのに、
責任をとらせて辞めさせてしまうことで、
無くなってしまうのです。
責任をとらせるということは、
そういうことでもあると思っています。
なんだか、まとまらなくなりましたが、
サッカーチームは、うまくいかなくなって、
責任の所在を追求し、経験を無くしてしまう前に、
定期的に早めにチェック機構を働かせ、方向性を議論し、修正し、
適切な方向へ向かっていくとともに、
そのプラニングやチェック体制のノウハウも積み重ねていくべきだと、
そういう風に思っています。
まだまだ早い時期ですが、
年末には出来るだけ、ゼロに戻してやりなおそうとするチームが、
少ないことを願いたいと思います。
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タグ:PDCA
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