分析、対策、応用そして自分たちのスタイル【2011年J2第34節 vs大分戦@大銀ドーム】 [レポート(2011)]
ジェフ1-1大分
どうもわたしです。
5連戦の間、レポート記事をさぼっていたら、書くのが億劫になってきました。
若干手抜きですが、頑張っていきます。
ゲームを簡単に振り返っていきます。
序盤からジェフは高めのラインに、前からのチェックを行い、大分のパス回しを遮断し、優位にポゼッションを進めていく。
2分には山口からのアーリークロスに久保が飛び込み、5分には大介のスルーパスに深井が走りこむなど、
裏への動きを増やしていく。
23分、クリアボールから深井が左サイドを抜け出すと、クロスはファーサイドの米倉へ。米倉がヘッドで折り返し、久保が飛び込み、角度のないところから蹴りこみゴール。久保はプロ初得点となった。
その後は両軍ともに決定機はなかなか作れないものの、ジェフは優位に進めていたが、
42分、CKからの競り合いからハンドを取られ、PKで失点。
その後は、大分が勢いある動きを取り戻すが、ジェフも素早いチェックで対抗し、
中盤でのつぶし合い走り合いとなった試合は、後半シュート数はジェフ3本、大分1本と攻撃の形は作れないゲームとなったが、
運動量で互いのよさを消したゲームとなった。
プレビューでの注目点を中心に書いていきます。
①戦う姿勢が見えたジェフユナイテッド
上位対決で敗戦していたジェフは、ここから5試合にどのような価値を求めるのかを注目していました。
試合は、豊富な運動量と走り、そして激しい相手へのチェックがあり、
何よりボールへ向かうアグレッシブさにあふれていたように思います。
求めていたものは勝利であり、そこへ向かってガムシャラに向かっていく姿勢が見えました。
まだまだ目標に向け、あきらめない姿勢を見せてくれて、我々も全力でついていかなければならないと、
姿勢を新たに取り組まないといけないでしょう。
②スカウティングから戦術へ
神戸監督就任後の2試合(栃木、鳥栖戦)はポゼッション重視のパスサッカーを、
そして、前節徳島戦は、ロングボールの割合が増え、
どのようなチーム作りを目指すのか、注目していました。
今節は、3バックの裏に抜け出す動きが多く、ロングボール、ロングクロス、スルーパスなど、
多彩なパスが出てきていたように思います。
それを支える中盤は、ポゼッション重視のもので、パスサッカーのようです。
神戸監督のコメントから聞いても、今節は大分の特徴である3バックを意識した崩し方を選択して取り組んでおり、
スカウティングした内容について対策を練り、それを戦術に落とし込んだ結果が、
今節の、ポゼッションから裏へ抜け出すという流れのようです。
つまり、ポゼッションサッカーを核にして、相手の特徴をスカウティングした内容から、戦術をマイナーチェンジさせて取り組もうという感じではないでしょうか。
ずっと取り組んできた戦術があるチームには、普通のことかもしれませんが、
神戸ジェフは、まだ4試合目。
核となる部分にもまだぎこちなさがあり、対応しきれていない部分もあります。
しかし江尻監督時代にやっていた名残もあり、
形はそれなりのものになったように思います。
このスカウティングして戦術をマイナーチェンジさせていくやり方で、いいと思うのは、
相手が対策を練りにくいと思われる点。
今期のジェフは、固まった戦い方をしていたので、どのチームにもしっかり対策を練られ、苦しんできました。
しかし、核となる戦い方はあるにしても、流動性を持った戦い方をすることで、
相手も狙いを絞れずに混乱するように思います。
逆に、毎試合スカウティングした内容を、選手達がイメージを統一して、形を作らないといけないので、
時間と労力はかかるでしょうし、いかにコミュニケーションを取っていくかが大事になってくるでしょう。
そのため、スタメンが固定されたり、ゲームインテリジェンスのあるベテランばかりが重用されたりするようになると、
もったいないような気もしてきます。
まとまりませんが、
今までのような、相手によらずドンと構えているサッカーじゃなくて、
分析と対策、それを戦術に落とし込んでいくサッカーは、
全員でチームを作り上げていくという感覚があって、
楽しみなんじゃないでしょうか。
もともと巧い選手もおおくて、ゲームインテリジェンスもあるので、
あっているんじゃないかと思います。
③自分たちのスタイルと応用力
前述のとおり、スカウティングにより、相手に合わせた戦術を練ってくるように感じましたが、
それが通用するかどうかは、
根本にある自分達のスタイルがしっかり出来るかどうかでしょうし、
どれだけの引き出しが作れるかということでしょう。
それができて、応用の部分である、戦術のマイナーチェンジが出来るわけです。
ジェフは神戸体制でまだ4試合であり、圧倒的に自分達のスタイルという基礎の部分が組みあがっていないように思います。
それが如実に出ているのが、アタッキングサードで、
なかなか応用の部分までたどり着くのは、相当の練習と試合を重ねないといけないと思いました。
しかし、考え方によっては、
しっかり自分達のスタイルを確立し、
基礎の部分をしっかり叩き込み、
引き出しを沢山作って、
どんなチーム相手にも、柔軟に応用を利かせて勝ちきっていくようなサッカー。
こういったサッカーを作っていく作業というのは魅力あるものに感じます。
今期のこれから4試合の戦いは、非常に過酷な、
多くの練習量と長いコミュニケーション、ディスカッションが必要なものとなるでしょう。
うまくいかない部分も当然ありますが、選手はガムシャラに戦ってくれてカバーしているように思います。
しかし、この戦い方がしっかり染み付いたとき、
それは、チームとしての核がしっかりでき、自分達のスタイルで戦いながら、
相手の戦術に対して、応用を利かせて勝ちきっていく、
相手の対策も寄せ付けず、自分達のサッカーで勝っていく、
そんなチームが出来上がるんじゃないかと思っています。
チームを作り上げるのには、相当な努力が必要でしょう。
それを支える神戸監督、菅澤コーチの手腕に期待していきたいと思います。
さて、新生ジェフは、若い力が積極的に戦い、勢いのある試合を見せた。
まだまだチームが出来上がるには時間がかかるだろう。
しかし、指揮官が創造し、選手が実現していくチームの姿が想像できるものとなって来た。
未来には、相手の対策も寄せ付けず自在に戦うジェフユナイテッドの姿があるだろう。
短い時間にも切磋琢磨し、監督コーチと議論を重ね、作り上げて欲しい。
われらは、そんなチームを作っていく過程に、共に笑い、共に涙しながら、
共に全力で戦いたい。
新生ジェフユナイテッドと共に。
頑張れジェフユナイテッド。
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どうもわたしです。
5連戦の間、レポート記事をさぼっていたら、書くのが億劫になってきました。
若干手抜きですが、頑張っていきます。
ゲームを簡単に振り返っていきます。
序盤からジェフは高めのラインに、前からのチェックを行い、大分のパス回しを遮断し、優位にポゼッションを進めていく。
2分には山口からのアーリークロスに久保が飛び込み、5分には大介のスルーパスに深井が走りこむなど、
裏への動きを増やしていく。
23分、クリアボールから深井が左サイドを抜け出すと、クロスはファーサイドの米倉へ。米倉がヘッドで折り返し、久保が飛び込み、角度のないところから蹴りこみゴール。久保はプロ初得点となった。
その後は両軍ともに決定機はなかなか作れないものの、ジェフは優位に進めていたが、
42分、CKからの競り合いからハンドを取られ、PKで失点。
その後は、大分が勢いある動きを取り戻すが、ジェフも素早いチェックで対抗し、
中盤でのつぶし合い走り合いとなった試合は、後半シュート数はジェフ3本、大分1本と攻撃の形は作れないゲームとなったが、
運動量で互いのよさを消したゲームとなった。
プレビューでの注目点を中心に書いていきます。
①戦う姿勢が見えたジェフユナイテッド
上位対決で敗戦していたジェフは、ここから5試合にどのような価値を求めるのかを注目していました。
試合は、豊富な運動量と走り、そして激しい相手へのチェックがあり、
何よりボールへ向かうアグレッシブさにあふれていたように思います。
求めていたものは勝利であり、そこへ向かってガムシャラに向かっていく姿勢が見えました。
まだまだ目標に向け、あきらめない姿勢を見せてくれて、我々も全力でついていかなければならないと、
姿勢を新たに取り組まないといけないでしょう。
②スカウティングから戦術へ
神戸監督就任後の2試合(栃木、鳥栖戦)はポゼッション重視のパスサッカーを、
そして、前節徳島戦は、ロングボールの割合が増え、
どのようなチーム作りを目指すのか、注目していました。
今節は、3バックの裏に抜け出す動きが多く、ロングボール、ロングクロス、スルーパスなど、
多彩なパスが出てきていたように思います。
それを支える中盤は、ポゼッション重視のもので、パスサッカーのようです。
神戸監督のコメントから聞いても、今節は大分の特徴である3バックを意識した崩し方を選択して取り組んでおり、
スカウティングした内容について対策を練り、それを戦術に落とし込んだ結果が、
今節の、ポゼッションから裏へ抜け出すという流れのようです。
つまり、ポゼッションサッカーを核にして、相手の特徴をスカウティングした内容から、戦術をマイナーチェンジさせて取り組もうという感じではないでしょうか。
ずっと取り組んできた戦術があるチームには、普通のことかもしれませんが、
神戸ジェフは、まだ4試合目。
核となる部分にもまだぎこちなさがあり、対応しきれていない部分もあります。
しかし江尻監督時代にやっていた名残もあり、
形はそれなりのものになったように思います。
このスカウティングして戦術をマイナーチェンジさせていくやり方で、いいと思うのは、
相手が対策を練りにくいと思われる点。
今期のジェフは、固まった戦い方をしていたので、どのチームにもしっかり対策を練られ、苦しんできました。
しかし、核となる戦い方はあるにしても、流動性を持った戦い方をすることで、
相手も狙いを絞れずに混乱するように思います。
逆に、毎試合スカウティングした内容を、選手達がイメージを統一して、形を作らないといけないので、
時間と労力はかかるでしょうし、いかにコミュニケーションを取っていくかが大事になってくるでしょう。
そのため、スタメンが固定されたり、ゲームインテリジェンスのあるベテランばかりが重用されたりするようになると、
もったいないような気もしてきます。
まとまりませんが、
今までのような、相手によらずドンと構えているサッカーじゃなくて、
分析と対策、それを戦術に落とし込んでいくサッカーは、
全員でチームを作り上げていくという感覚があって、
楽しみなんじゃないでしょうか。
もともと巧い選手もおおくて、ゲームインテリジェンスもあるので、
あっているんじゃないかと思います。
③自分たちのスタイルと応用力
前述のとおり、スカウティングにより、相手に合わせた戦術を練ってくるように感じましたが、
それが通用するかどうかは、
根本にある自分達のスタイルがしっかり出来るかどうかでしょうし、
どれだけの引き出しが作れるかということでしょう。
それができて、応用の部分である、戦術のマイナーチェンジが出来るわけです。
ジェフは神戸体制でまだ4試合であり、圧倒的に自分達のスタイルという基礎の部分が組みあがっていないように思います。
それが如実に出ているのが、アタッキングサードで、
なかなか応用の部分までたどり着くのは、相当の練習と試合を重ねないといけないと思いました。
しかし、考え方によっては、
しっかり自分達のスタイルを確立し、
基礎の部分をしっかり叩き込み、
引き出しを沢山作って、
どんなチーム相手にも、柔軟に応用を利かせて勝ちきっていくようなサッカー。
こういったサッカーを作っていく作業というのは魅力あるものに感じます。
今期のこれから4試合の戦いは、非常に過酷な、
多くの練習量と長いコミュニケーション、ディスカッションが必要なものとなるでしょう。
うまくいかない部分も当然ありますが、選手はガムシャラに戦ってくれてカバーしているように思います。
しかし、この戦い方がしっかり染み付いたとき、
それは、チームとしての核がしっかりでき、自分達のスタイルで戦いながら、
相手の戦術に対して、応用を利かせて勝ちきっていく、
相手の対策も寄せ付けず、自分達のサッカーで勝っていく、
そんなチームが出来上がるんじゃないかと思っています。
チームを作り上げるのには、相当な努力が必要でしょう。
それを支える神戸監督、菅澤コーチの手腕に期待していきたいと思います。
さて、新生ジェフは、若い力が積極的に戦い、勢いのある試合を見せた。
まだまだチームが出来上がるには時間がかかるだろう。
しかし、指揮官が創造し、選手が実現していくチームの姿が想像できるものとなって来た。
未来には、相手の対策も寄せ付けず自在に戦うジェフユナイテッドの姿があるだろう。
短い時間にも切磋琢磨し、監督コーチと議論を重ね、作り上げて欲しい。
われらは、そんなチームを作っていく過程に、共に笑い、共に涙しながら、
共に全力で戦いたい。
新生ジェフユナイテッドと共に。
頑張れジェフユナイテッド。
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